ロキ トリックスター。 トリックスター・リーダーシップ

ロキが北欧神話最大のトリックスターと言われるわけ

ロキ トリックスター

「ロキ」と言うとき、この名には、ありふれた多くの称号と形容詞がついてくる。 「トリックスター」、「邪神」、「炎の化身」、「ハーフ」、その他もろもろ。 だが、それらの称号の意味をひとつひとつ考えていくと、どうも相応しくないものが混じっているような気がする。 そもそもロキって、名前の由来とかあるのー? なんていう疑問の答えを探して、とりあえず纏めてみました。 なぜかというと、ロキが、炎の国ムスッペルヘイムの一員ではないかと考えられていたから…らしい。 ロキは、巨人族の出身だと語られる。 つまり、オーディンら「神々」の一族とは、もともと敵同士。 その彼がどうしてアスガルドにいるのかというと、巨人族の動向をオーディンにチクって気に入られ、血の契りによって義兄弟、または親子の縁を結び、アスガルド入りを果たしたのである。 何でまたロキさん、そんなもん作ったんですか? とか、何で自分で持たずにスルトさん家に預けたの? とか、たくさんの疑問は出てくるのだが、それはともかく、ロキとシンマラは、知り合いか、親しい間柄だった可能性がある。 この事実から、ロキは炎の国の一員ではないか? という説が、出てきたのだ。 しかし世界の没落の時、ロキは再び、自らの出生である巨人族の側に寝返る。 裏切りの裏切り、二重スパイもいいところ。 ワーグナーが「ニーベルングの指輪」を書いた時代は、まさにこの説が常識として固定されていた時代である。 よって、ワーグナーの作った、この有名なオペラに登場するロキは、炎の化身・ローゲになっているのだ。 だが、現在では、この説は否定され、一般的ではない。 単純に炎の化身とみなすのはどーよ、みたいなカンジで学者の間でも色々説があるよう…だ。 ロキの別名は「loptr」(ロプト)である。 これが「大気(ロプト)」と結びつけられ、大気の人格化とする説もある。 また、「 世界の輪を 閉ざす者」、「 世界を 終えるもの」を意味する、という説もある。 実際のところ、ロキが何を意味する神なのかは、今もって不明なのだ。 「まぁなんだかよくわかんないけど面白いヤツだよ。 ・ロキの別名ロプト(Lopt)が大気を意味するloptから来ていることから、大気の神である ・lokiは古代ノルウェー語のlogi(炎)から来ていることから、炎の神である。 …など。 なお、本来、土曜日はロキの日であり、古代北欧人がこの日を「Laugardag」と読んでいたという説もあるらしいが、語学がニガテなのでコメントは控えます。 分かる方情報ください。 プリーヅ。 色んな説がある中でも、ロキは騎馬民族に関係があるのでは? と、いう説が面白い。 ロキは雌馬に化けて、鍛冶屋の馬・スバルディルファリ(スバルジルファリ)を誘惑し、「馬の中で最高のもの」スレイプニルを産む。 すべての名馬は、このスレイプニルの血を受け継ぐとされる。 と・いうことは、ロキはすべての名馬の 母なのだ。 ロキのシンボルは馬だった、とも言えるかもしれない。 「巨人族」というのが、騎馬技術に優れた異民族だったとすれば、馬というのは、その一族の象徴ではないか、とも考えられるのである。 また、ロキは、フレイヤやフリッグに飛翔のための服「鷹の衣」を借りて、巨人の国へお使いに行かされることがあるのだが、これも、「飛ぶように早く旅をする」という意味で、騎馬民族の機動性に関係しているのかもしれない。 さらにロキは、小人たちに頼んで、トールの妻・シヴの髪の毛、フレイの折りたたみ式船、オーディンの槍グングニルを作らせている。 北欧神話の世界において、神々は自ら武器や道具を作り出すことは出来ない。 魔法の武器・道具はすべて、地下世界に住む黒い小人たちや、巨人族に作らせたものだ。 (たとえば、エーギルの持つ宴会用の大なべは、チュールの実家からパチって来たもの。 チュールの父ヒュミルは巨人族である) ロキは、「魔法の武器や道具を作れる、技術者集団」と、「神々」との間の橋渡し役であるとも言える。 ちなみに騎馬民族は、早くから鉄の精製技術を持っていた。 馬の蹄鉄を作るのに使ったのだ。 ヨーロッパの民族大移動を引き起こした、アジア系の騎馬民族・フン族が異様な機動力を誇ったのは、優れた製鉄技術で丈夫な蹄鉄を馬にはかせていたからだと言われる。 神話に登場する「小人」というのが優れた鍛冶技術を持つ異民族で、ロキがそこの出身だったとしたら、神々のご機嫌とりに優れた武器や珍しい道具を持っていくことは、わけなかっただろう。 さらに鍛冶屋には火がつきものだ。 金属を溶解される、高温の炉に燃える赤々とした火は、炎の国ムスッペルを思わせるかもしれない。 また、ロキがレーヴァティンの剣を作った、というのも、彼の一族が鍛冶の技術を持っていたことの名残りかもしれない。 そういうわけで、ロキ=騎馬民族 説があるのだが、いずれにしても、証拠はナイ。 容姿が美しく、頭もキレるロキを、最初は「使える部下」だと思ったのだろう。 …役に立つ反面、あとで大変な目に遭わされるワケだが。 ロキは、オーディンと「血を混ぜ」て、神々の一族に加わったとされる。 古代北欧では、互いの血を混ぜ合わせることは、親兄弟の縁を結ぶことを意味する。 血の契りは絶対。 血縁者が殺されたら報復せよ。 復讐せざるは臆病者の証し。 一族をけなした者は敵とせよ。 …と、まぁ、古代北欧というのは、そんなノリの社会なのだ。 族長ともあろう者が、血の契りを交わした身内を大衆の面前で傷つけるわけにはいかない。 ひとたび身内となったものは、どんなロクデナシでも、生かしておくしかない。 (でないと体面が保てない) だからこそ、詩のエッダ「ロキの口論」で、ロキに「あのときの誓いを忘れたのか」といわれたオーディンは、自分を罵倒するロキを酒の席から追い出せなかったのだ。 言い換えれば、ロキがあんだけ無茶苦茶して他の神々にシメ上げられずにいられたのは、ひとえに、オーディンによる身の保障があったからだと思う。 (^^; そして神々の間の仲は、どんどんこじれていくのであった…。 トリックスターとは、特定個人を指す言葉ではない。 神話に存在する、人物の雛形のようなもの。 様々な神話や伝承に見られる、「大人にして子供、旺盛な繁殖力を持つ、知恵者であり無知なる者、破壊すると同時に稀有なるものをもたらす」といった特性をそなえた民族的英雄のことで、たとえばヴィネバゴ・インディアンの言葉では「ワクジュンガカ」と呼ばれ、スペイン語では「ピカロ」と呼ばれる。 そういう存在なのだ。 (ちなみに日本語では「道化師」があてられる) つまりロキはトリックスターそのものというよりは、世界中に沢山存在する、 トリックスター的なキャラクターを持った存在のうちの一人なのだ。 ちなみに、他にポピュラーなトリックスターといえば、中国神話 封神演義 のナタクや、オセアニア神話(ハワイ)のマウイあたりが挙げられる。 トリックスターには、基本的に善悪の基準はない。 自分がやりたいようにやるだけ、である。 女をさらいたかったら攫うし、人々の危機を救いたかったら救う。 その奔放な行動から、時には破壊や破滅がもたらされ、時には他の者には成し遂げられない偉業が生まれる。 どっちに転ぶかは、本人にも分からないのだ。 ゆえに、ロキは「邪神」ではないし、「善神」でもない。 善悪から超越した場所にいる、どちらでもない存在と解釈するのが正しいように思う。 トールのハンマーをもたらしたのも、神々の砦を築くのに尽力したのも、奪われたトールのハンマーを取り戻す手伝いをしたのも、フレイズマルにとッ捕まったオーディンとヘーニルの身代金を集めに行ったのも、ロキだ。 しかし、最終的に神々の世界と自らの身をを滅ぼすきっかけを作り出すのも、ロキ自身なのだ。 …ロキがいなかったら、北欧神話はそーとーつまんなくなっていただろう…と思う^^;.

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マーベル映画のトリックスター「ロキ」能力/登場映画を解説

ロキ トリックスター

『トリクスター』(晶文社) 文化人類学者ポール・ラディンは、深層心理学者ユングとの共著『トリックスター』(晶文社)の中で、トリックスター神話を分析して、こう書いています。 「トリックスターは 世界の創造者、 文化の確立者として描かれている」「トリックスターのような主要な古い人物はつねに、二つの面、 神聖な文化英雄と 神聖な道化の面を持っている」 (by ポール・ラディン) 『トリクスター』(晶文社)p172、p173 また、ユングは、こう記しています。 「彼は 救世主の先駆者であり、 救世主のように神であり、人間であり、動物である。 彼は人間以下でも以上でもあり、半神半獣的存在であり、彼の主な驚くべき特徴は、無意識である。 そのため、彼は彼の(明らかに人間の)仲間から見棄てられるが、それは仲間の意識水準からの落ち込みを示唆しているのであろう。 」 (by カール・G・ユング) 『トリクスター』(晶文社)p267 「世界の創造者、文化の確立者」「神聖な文化英雄」(ポール・ラディン) 「救世主の先駆者」「救世主のように神」(ユング) ランディとユングの記述からわかる通り、トリックスターは確かに 「愚か者」「道化」としての側面もあるのですが、それだけではない、もっと豊かな特性をもったキャラクターであり、 「英雄性」も見逃せないのです。 トリックスターの大きな特徴は、ひとつのキャラクターの中に 「道化性」と「英雄性」という相反する要素をもった 「アンビバレント」(両価的、両義的)にあると言えます。 『影の現象学』(講談社) クリックするとAmazonへ! 「トリックスター(trickster)とは、いたずら者、ぺてん師、詐欺師などとも訳されているが、これは神話・伝説の世界に活躍する道化であると考えればよいであろう。 この道化的存在を主人公とする神話・伝説は世界中に広く分布している。 それは「文明のそもそものはじめから、特別に、また永遠に訴える力と、人類にとっては珍しい魅力とをもった人物」なのである。 」 『影の現象学』(講談社学術文庫)p205 では、ここから具体的に、世界に分布する神話に登場するトリックスターたちを見ていきましょう。 神話でトリックスターのキャラクターとして有名なのは、日本では 「スサノオ」、北欧神話では 「ロキ」、ギリシア神話は 「ヘルメス」です。 スサノオ。 國輝画「本朝英雄傳」より「 」、大判錦絵 — スサノオは母「イザナミ」が亡くなると、深く悲しみ、「黄泉の国にお母さんに会いに行きたい」とわがままを言います。 父「イザナギ」はこれに激怒します。 そこで「スサノオ」は、お姉さん「アマテラス」のいる「高天原」に行くのですが、ここで乱暴狼藉を働き「アマテラス」を困らせます。 胸を痛めた「アマテラス」は「天の岩屋」に隠れてしまい、世界は闇となります。 「スサノオ」は高天原を追放され、人間の世界へ降りていきます。 「スサノオ」が降りた地は「出雲の国」です。 ここで一目惚れした「クシナダヒメ」(櫛名田比売)を助けるために、8つの頭と尾をもつ怪物「ヤマタノオロチ」を退治します。 この「ヤマタノオロチ」の尾から出てきた剣が、「三種の神器」のひとつ「草薙の剣」(クサナギノツルギ)です。 神の国で邪魔者扱いされていた「スサノオ」は、「ヤマタノオロチ」を退治して、人間界で 英雄的存在となるのです。 自分が工夫した魚網をもったロキ。 18世紀のアイスランドの写本『』より。 ロキは、嘘つきでとても狡猾な神でした。 「北欧神話」のクライマックス「世界終末の日(ラグナレク)」で、巨人族を率いてアース神族と闘うことになります。 よって「反逆者」というイメージが「ロキ」にはあります。 ですが、神「トール」のハンマーが巨人族に盗まれた時に、ロキの知恵によって、ハンマーを取り返すことができました。 ロキにも、困った誰かを助ける「英雄性」があるのです。 『北欧神話物語』を書いた英国の作家K. クロスリィ・ホランドは、ロキについてこう書いています。 「彼はダイナミックで何をやるか予想がつかず、そのせいで多くの神話の触媒者であり、神話全体の中でも最も魅惑的な人物だ。 ロキの挑発的で不安定な欠点をもった姿なしには、固定した事物の秩序には変化が生じえず、活発な鼓動もなく、またラグナレクもないことになる。 」 『北欧神話物語』(青土社 キーヴィン クロスリイ・ホランド 『メルクリウス』(1611年) 所蔵 「ヘルメス」は、生まれてすぐ、予言の神「アポロン」の牛を山に隠してしまいます。 この悪事は「ゼウス」の知るところとなり、「ヘルメス」は「アポロン」に牛を返すことになります。 「アポロン」と一緒に牛の隠し場所に向かう途中で、「ヘルメス」は竪琴をつまびきます。 この琴は、「亀の甲」と「牛の腸のすじ」から創った「ヘルメス」の発明品です。 「アポロン」は、この竪琴が欲しくなり、牛と交換することします。 「ヘルメス」は悪知恵によって結局、牛を手に入れてしまうのです。 ちなみに、アポロンは音楽の神様ですが、ヘルメスから手に入れた竪琴を持っているからです。 怪物メドゥーサを退治したペルセウスが履いていた空飛ぶ靴は、ヘルメスがプレゼンとしたものです。 ゼウスは「ヘルメス」の賢さに感心して、使者としての大切にしました。 ですので、「ヘルメス」は、ギリシア神話の様々な場面に登場するのです。 小にして大、幼にして成熟という相反するものとの合一。 盗み、詐術(トリック)による秩序の擾乱。 至るところに姿を現す迅速性• 新しい組み合せによる(亀の甲と牛の腸のすじから琴を発明)未知のものの創出。 旅行者、伝令、先達として異なる世界のつなぎをすること。 交換という行為によって異質のものの間に伝達(コミュニケーション)を成立させる。 常に動くこと、新しい局面を拓くこと、失敗を怖れぬこと、それを笑いに転化させるなどの行為、態度の結合 『道化の民俗学』(山口昌男 岩波現代文庫 p83-84 この7つの特性には、リーダーの条件として登場するワードが多く含まれていますね。 「盗み、詐術(トリック)」は別にし、その他は、リーダーの行動特性としてビジネス書に登場してもおかしくないものです。 トリックスターとリーダーシップ ヘルメスは「泥棒の神」「使者の案内役」というダークな側面を持ちつつ、「旅人の神」「商業の神」として人々から愛されています。 ヘルメスも「善」と「悪」ともいえる相反する資質をもつ 「アンビバレント」性が特徴です。 トリックスターは、「狡猾」「粗暴」「悪知恵」「愚かさ」などの特性を備え、決して道徳的に褒められる存在ではありません。 でも、その「道化性」ゆえに、 境界を越えて幅広く行動するという特性をもち「英雄的偉業」を成し遂げることがあるのです。 よって、物語のキーになるキャラクターとして、新たな局面を切り拓き、ストーリーを前へ前へと進める力をもちます。 この 「境界を越える」という行動は、リーダーに求められる資質のひとつであり、リーダーシップと親和性が高い要素です。 リーダーは境界を越えてゆく。 例えば、部長クラスの管理職が、自部署の利益にこだわって他部署と争うようになると、互いにコミュニケーションがスムーズにいかず「組織の壁」が高くなって、いわゆる「大企業病」に冒されていきます。 ゴーン改革によって再生された「日産」も、稲盛和夫さんによって蘇った「日本航空」も、改革以前は、リーダーたちが「境界の内」に閉じこもる、典型的な大企業病だったのです。 リーダーが、他部署の利益・都合を考えながら行動し、コミュニケーションを密にとれるようになれば、大企業病は防げると言えます。 これはリーダーの 「境界を越える意識」にかかっています。 組織においてリーダーが 「越境性」の高い意識を持てば、「部分最適」ではなく「全体最適」を図るようになり、経営者意識をもったワンランク上のリーダーになることができます。 「越境性」は「トリックスター」の行動特性を意識することで高まるものであり、リーダーシップ力を高めるポイントになります。 私はサラリーマン時代、まだ20代の頃、あるプロジェクトに組み込まれ、社外の組織改革やサービス開発を担当したリーダーたちに会って、集中的にヒアリングをした経験があります。 インタビュー自体は、私の上司が担当し、私は議事録を取っていました。 その仕事で、某大手企業のCS部門(顧客満足:Customer Satisfaction)のJ部長に会ったことがあります。 「CS」という言葉が、まだ日本企業に広く普及していない頃、会社の中で「CS」(顧客満足)の重要性を唱え、ある部門の管理職だったにも関わらず、経営陣を説得してCSをキーワードに組織変革を成功させた人です。 本も何冊か書いています。 聞きなれないキーワードを聞けば、経営陣の反応は、多くのケースで「なんだそれは」と、失笑、冷笑されるのが関の山です。 変革やイノベーションを導くリーダーたちは、その初動においてほとんどのケースで「笑い者」になります。 ですが、「笑い者」になってでも、自分の成すべきコトに焦点をあてて前へ進み続けるのがリーダーシップです。 J部長は、組織の壁を越えて動き回り、冷たい目を向ける社内の人間たちから陰口を叩かれ、それでも動き続けました。 その時の心境をこう表現して、高らかに笑いました。 「バカのふりしてやったんですよ」 バカのふりして、組織の中で「愚か者」という評価を引き受け、部署を越えて、境界を越えて動き回るその姿は、まさに「トリックスター」の行動特性です。 英国の偉大な作家チャールズ・ディケンズは、全世界で今なお読み継がれる名作「クリマス・カロル」で、こんな言葉を残しています。

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ロキが北欧神話最大のトリックスターと言われるわけ

ロキ トリックスター

『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に登場した、ソーの弟 を主人公とする単独ドラマ 「ロキ(原題:Loki)」は全6時間の構成になるという。 米のインタビューで、トム・ヒドルストンがドラマの内容を示唆した。 いまや ・シネマティック・ユニバース(MCU)を代表する人気キャラクターの一人となったロキが初めて登場したのは『マイティ・ソー』(2011)。 インタビュアーが驚いているのは、ここにきて、トムが過去9年間に演じてきた以上のボリュームでロキの物語を務めることだ。 この話題の中で、トムは 「素晴らしいことですよね。 6時間ですよ」と語った。 「ロキ」がスタンダードなドラマシリーズの構成になるとしたら、1話約1時間の全6話となる可能性が高そうだ。 『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の異次元展開を受ける「ロキ」は、『アベンジャーズ』(2012)当時のロキがヒーローに敗れた直後、スペース・ストーンを持ち去った直後から始まる物語。 既報によると 「トリックスターであり、容姿を自在に変化させる能力を持つロキが、人類史のあちこちに登場しては歴史上の出来事に思わぬ影響を与えていく」という内容だが、ロキ自身は状態だ。 なお『エンドゲーム』で解説されたように、時間軸が分岐していることによって、本作のロキが『インフィニティ・ウォー』でサノスに殺されたロキとは別人扱いになる可能性も高い。 これまでトムと製作チームは、「ロキ」の内容について話し合いを重ねてきた模様。 「どんな作品になるのか、物語をどう肉付けするのか、作風や文脈はどうなるのか、どうすれば新しいチャレンジになるのか」という検討の末、トムはロキについて 「新たなチャレンジの真っただなかにあります。 すごく面白いですよ」と語っているのだ。 「今では、僕はロキのことを分かっているし、観客のみなさんにもロキを分かっていただいていると思います。 だけど、ロキを真摯に演じる、新たな挑戦をもって表現するとなると、僕はあらゆる意味で彼を変化させなければいけません。 そこが一番面白いところです。 彼が特別な才能や知性を持ち、人を裏切り、悪さをし、そして魔法を使うことはご存知ですよね。 そんな彼が、見たことも聞いたこともないような恐ろしい敵に出会う。 そこで何が起こるか言えればいいんですけど…それは言えません。 」 そういえば、以前トムは本作について 「かつて見たことのない形でロキをお見せする」作品になると。 肝心の部分は伏せられているが、ロキは『マイティ・ソー』シリーズとは異なる方法で強敵との対決に挑み、6時間の物語を通じて変化を経験することになるのだろう。 なお、エグゼクティブ・プロデューサー&脚本はコメディアニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)に携わるマイケル・ウォルドロンが担当。 トムは「ユーモアのある楽しい作品になるでしょう」とも語っている。 ドラマ「ロキ(原題:Loki)」は、ディズニーの映像配信サービス「 」で2021年春に米国配信予定。 撮影は2020年初頭に始まる見込みだ。

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