東北 大学 押谷 教授。 押谷仁の略歴経歴とプロフィール!出身高校やコロナ対策についても!

新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(No.4) 想像する力を武器に

東北 大学 押谷 教授

医学系研究科微生物学分野 教授 押谷 仁 この文章を書いている2月21日は、2003年のSARSの国際的な流行にとって非常に重要な日であった。 ちょうど17年前のこの日に広東省広州で患者から感染した医師が香港のホテルに滞在していた。 その1人の感染者からこのホテルの9階に滞在していた宿泊客の多くが感染しており、これらの人たちが体内にウイルスを保持したまま、ハノイ・シンガポール・トロントなどに移動することでグローバルな流行となった。 このホテルでのたった1つの感染拡大がなければ、SARSのグローバルな流行は起きなかったかもしれないと考えられている。 それから17年後の今、我々は17年前よりもはるかに難しい問題に直面している。 今回のウイルスの病原性は17年前のウイルスよりもはるかに低いものの、そのことが感染者の検知をはるかに難しくしている。 さらにグローバル化の進展により、我々はこのウイルスに制御不能なほどの拡散スピードを与えてしまった。 このような人類にとって新しい感染症、すなわち新興感染症が人類全体の脅威になることは1990年代には指摘されていた。 21世紀に入って最初の新興感染症の流行はSARSであった。 その後も鳥インフルエンザH5N1、新型インフルエンザH1N1、鳥インフルエンザH7N9、MERS、エボラウイルス、ジカウイルスなどの流行が相次いで起きてきている。 人類はこのような自然からの警告をもっと謙虚に受け止めて、このような感染症への体制を整備してくるべきであったはずである。 このような21世紀の問題に対峙するために最も大切なことは、他者を想う想像力だと私は考えている。 武漢で自らの結婚式を延期して患者の診療にあたっていた青年医師が死亡したことが報道されている。 どれだけの日本人が彼の無念さを想像できているのだろうか。 湖北省を中心として中国でのこのウイルスによる死者数は毎日増えており、すでに2000人をはるかに超えている。 WHOが緊急事態を宣言した日に、WHO事務局長のDr. 数ではなく、このウイルスがなかったらもっと長く生きられたはずの人たちの人生があったことを想像する力がこのウイルスとの闘いには必要だと私は考えている。 今、日本はこのウイルスとの闘いで重要な局面を迎えている。 本来は国内問題ではなく、起こるべくして起きたことでもないクルーズ船という問題により、我々は大きなハンディを背負ってこのウイルスとの闘いをスタートせざるをえなくなっている。 日本ではいったん見失っていた感染連鎖が2月13日から見つかってきている。 本来はここから少しずつ増えてくる感染者に順次対応していけばよかったはずの医療機関が、一気に増えたクルーズ船の乗客・乗員の中の感染者の多くを抱えざるを得なくなっている。 その中には集中治療を必要とする重症者も含まれている。 今、感染拡大を許してしまうと首都圏を中心とした医療機関が一気に限界に達してしまうという危険性が現実のリスクとなりつつある。 そうなると日本の医療をもってすれば救えたはずの命が救えなくなるという事態が起こらないとも限らない状況に我々は直面している。 これまでほとんどの一般の人たちは自分がこのウイルスに感染しないためにはどうしたらいいかということのみを考えてきたはずである。 政府やメディアの情報も、そういったものが多かった。 手洗いやマスクがこのウイルスの個人の予防にどの程度効果があるかどうかは実はよくわかっていない。 しかし、個人がこのウイルスとの闘いに確実に貢献できることがある。 それは、ウイルスに感染した、もしくは感染したかもしれない人が最大限の努力をして他の人に感染させないようにすることである。 このウイルスに感染しても多くの人にはちょっと長めのインフルエンザのようなものか、それよりも軽い人もいるはずである。 しかし、その人が誰かに感染させそこから感染連鎖が始まってしまうとその先には確実に重症化する人がいる。 さらに亡くなる人が出てくる可能性もある。 そこで亡くなる人は「60代の女性」ではなく、もしかすると来月生まれてくる初孫の顔を見られていた女性だったかもしれないという想像力を持つことが必要だと私は考えている。 これまでのデータから軽い症状しかない人でも他の人に感染させる可能性が十分考えられる。 普通のインフルエンザではたいていの人は療養のために会社や学校を休んでいる。 しかし、このウイルスでは、療養のためではなく風邪程度の症状であっても他の人に感染させないために自宅にとどまることが絶対に必要である。 症状の軽い人にはインターネットなどを使って仕事・勉強などができる環境を整備することも早急に行っていただきたい。 このウイルスは非常にしたたかなウイルスである。 今後、日本でも厳しい局面があることも十分に考えられる。 しかし、このウイルスの弱点も少しずつわかってきており、希望の光も見えてきている。 私はこのウイルスを日本で早期にコントロールすることは十分に可能だと、今は考えている。 この光を確かなものにするために日本に住むすべての人が今何ができるかを真剣に考えることが必要である。

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新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(押谷仁教授メッセージ)

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URL: その他の教員・スタッフ• 齋藤 繭子准教授 Assoc. Prof. SAITO, Mayuko• DAPAT, CLYDE PANCITO講師 Lect. DAPAT, CLYDE PANCITO• 神垣 太郎助教 Assistant Prof. KAMIGAKI, Taro この分野の研究テーマ• 呼吸器ウイルス感染の病態および病原性解析・ウイルスの分子疫学と進化過程• 呼吸器ウイルス・消化器ウイルスのモニタリング・海外の感染症のフィールドリサーチ 研究キーワード ウイルス, 感染症, 実地疫学, 分子疫学, 病原性解明 技術キーワード データ処理・統計解析, 病原体検出, 塩基配列・系統解析, 分子・細胞生物学 分野の紹介 1. 感染症のコントロールに役立つ研究 単に学術的に興味から研究をするのではなく、基本方針として感染症対策の現場で役に立つ研究を目指しています。 フィールドでの研究 感染症対策の現場で役に立つ研究をするためには実験室に閉じこもっているだけでは不十分です。 このため国内外のフィールドに積極的に出かけていって研究を行っています。 広い視点からの研究を目指す ウイルス学や細菌学などの研究者の多くは狭い領域の研究のみを研究している場合が多いですが、我々は狭い専門領域にこだわることなく広い視点からの研究を行っています。 グローバルな視点からの研究 フィリピン、モンゴル、インドネシア、カンボジアなどアジア、ザンンビアなどのアフリカ、ペルーなど南米の海外のフィールドでの研究を中心に行っていますし、WHO 世界保健機関 などの国際機関の活動に も参加しています。 ただフィールドを海外に限定しているわけではなく国内でも多くの研究を行っています。 国境を意識することなく感染症の問題があるところでフィールド研究をすることを基本方針としています。 Figure 1 実験室での風景 Figure 2 実地調査での風景 主な論文• Imamura T, et al. Antigenic and receptor binding properties of enterovirus 68. J Virol. 2014 Mar;88 5 :2374-84. Kamigaki T, et al. Investigation of an Influenza A H3N2 outbreak in evacuation centres following the Great East Japan earthquake, 2011. BMC Public Health. 2014 Jan 14;14:34. Saito M, et al. Genetic diversity and geographic distribution of genetically distinct rabies viruses in the Philippines. PLoS Negl Trop Dis. 2013 Apr 4;7 4 :e2144. Furuse Y, et al. Comparison of selection pressures on the HA gene of pandemic 2009 and seasonal human and swine influenza A H1 subtype viruses. Virology. 2010 Sep 30;405 2 :314-21. Oshitani H, Kamigaki T, Suzuki A. Major issues and challenges of influenza pandemic preparedness in developing countries. Emerg Infect Dis. 2008 Jun; 14 6 :875-80. OB・OGの主な進路 東北大学病院、東北大学、厚生労働省、理化学研究所、日本赤十字社、仙台医療センター、新潟大学、富山大学、大正製薬、WHO, Research Institute for Tropical Medicine RITM 、University of Pittsburgh School of Medicine,Northwestern University Feinberg School of Medicine、Public Health - Universiti Brunei Darussalam、Duke University Medical Center 担当教員より進学志望者へのメッセージ 感染症に関わる研究であれば、かなり幅広い研究ニーズに応えられる体制にあります。 ともに感染症のコントロールを目指して研究をする仲間を広く求めています。

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新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(No.4) 想像する力を武器に

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スポンサーリンク 新型コロナウイルス対策に関しての報道で最近名前を聞く事が多い押谷仁教授。 4月の頭には、東京の新型コロナウイルス感染者数がじわじわ増えてきた当初、 クラスター対策班の東北大学教授の押谷仁さんと北海道大学教授の西浦博さんが新型コロナクラスター対策専門家の公式Twitterを立ち上げ、話題を集めました。 Twitterではクラスターに関する情報を発信されています。 そのTwitterで発信された情報の中では、押谷仁さんのメッセージが楽観すぎると話題になった事も。 この記事では 押谷仁教授の高校と家族やプロフィール・経歴は?評判についても と題して、押谷仁教授について調べていきます。 1987年 東北大学医学部卒業 1991年~1994年 国際協力事業団専門家としてザンビアでウイルス学の指導 1998年 新潟大学医学部公衆衛生学助手 1999年~2006年 WHO西太平洋地域事務局感染症対策アドバイザー 2005年~現在 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授 押谷仁教授は感染症の専門家として、政府の新型コロナウイルス専門家会議の委員を務められています。 そしてこの2020年4月3日に、『新型コロナクラスター対策専門家』の公式Twitterアカウントが立ち上げられました。 今日から主に日本国内の新型コロナウイルス感染の動向やデータの分析結果などを現場からできるだけ分かりやすく(不慣れですが頑張ります)解説、情報提供していきます。 よろしくお願いいたします。 — 新型コロナクラスター対策専門家 ClusterJapan アカウントが立ち上がった翌日には25万フォロワーが集まり、大変注目されました。 押谷仁教授の評判 押谷仁教授の評判ですが、4月4日に出された新型コロナウイルスに関する下記のメッセージが、大きく話題になりましたね。 押谷による『皆様に伝えたいメッセージ』です。 長文ですが、たくさんの方々に読んでいただけたらと思います。 — 新型コロナクラスター対策専門家 ClusterJapan 「普通に生活していれば感染は拡大しない」と受け取れる内容に、混乱した人が続出しました。 小池知事は命を守るため外出自粛しろって言っているけど押谷先生は今普通に生活していても感染することはあまりないって言っていて、ますますよく分からない。 — ショーン minibusgo 押谷教授のコメントを読んで、混乱している。 — 八津田 智克 tatsytkmt そもそも押谷氏の話が矛盾してるような。 「東京や大阪で普通に生活していれば感染の恐れは非常に低い」のに「東京や大阪の人が地方へ行けば感染を拡大させるリスクがある」ってさ。 普通に生活してる人が感染してる確率高いってことでしょそれ。 — 山吹まゆ YamabukiMayu 混乱する人も多かったですが、パニックになるなとも読み取れるこのメッセージに、心強いとの声も挙がりました。 いろいろ言う人達はいますが私は押谷先生をはじめととする専門家会議のご意見に意義なく従います。 何故なら今この状況で本当に日本国民のために働いてくれているのは専門家会議の皆さんだと信じているから。 — anzusky1 anzusky1 最近はまた押谷仁教授の発言が少し前と違うという事で評判は下がってきている気がします・・・ コロナ対策会議の押谷仁教授 (3月22日のNスペ) むしろPCR検査を抑えていることが日本がこういう状態で踏みとどまっている、そういう大きな理由だと考えられます (4月11日のNHKスペ) 感染者が急増している状況の中でPCR検査が増えていかないことは明らかに大きな問題です。 — 蘇る鮨狼(仮) japangurd 感染症の専門家として、情報を発信されている押谷仁教授。 状況が変わると発言も変わってしまうのは混乱してしまいますが、クラスターの専門家という事で、今後も耳は傾けていきたいです。 まとめ 今回は 押谷仁教授の高校と家族やプロフィール・経歴は?評判についても と題して押谷仁教授についてまとめてみました。 新型コロナクラスター対策専門家のTwitterでは、今の私たちに必要な情報がたくさん掲載されていますのまだの方は是非チェックしてみて下さい! 最後までお読みいただきありがとうございました。

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