シルヴィア ライケン ス 殺害 事件。 ガートルード・バニシェフスキー

実話を基につくられた戦慄のサスペンス・ホラー映画10選《ネタバレあり》

シルヴィア ライケン ス 殺害 事件

タグ C級以下 リベンジ バイオレンス映画 パニック パニック映画 パロディ ブラックジョーク ホラー ホラー映画 マンガ原作 マーベル モンスター リメイク ハーシェル ゴードン ルイス ループもの 下品 呪い 実在の事件 拷問 理不尽 考えさせられる 胸糞 良作 解説・考察 バイオレンス ネットフリックス SF コラム おすすめ映画 どんでん返し ほっこり アイドル映画 アクション映画 アルバトロス アレクサンドル・アジャ イーライ・ロス グロ コメディ映画 サイコパス デスゲーム サスペンス映画 サム・ライミ シッチェス映画祭 シャマラン シリーズ スティーブンキング スプラッタ スプラッター映画 スラッシャー映画 スリラー映画 ゾンビ 食人族 【エンフィールド事件】 エンフィールドのポルターガイスト事件は1977年8月からイギリス、ミドルセックス州のエンフィールドで起きました。 ラップ音と呼ばれる家中に音や声がするものからはじまり、小さな家事が起きたり、物が勝手に移動するなどが実に2年2ヶ月にわたり続いたとされ、史上最長のポルターガイストといわれています。 記録されたポルターガイスト現象だけで1500以上あり、その体験をしたのは当時調査をしていた英国心霊調査協会メンバーだけでなく警察、報道関係者も経験していることから誰かのヤラセやいんちきでないことがわかります。 特にマスコミで議論になったのは映画内でも展開されている「謎の男の声」です。 11歳の少女から発せられる声は、通常は発することができないような卑猥な話であったり、不自然な発声だったそうです。 結果的に原因は不明で、ポルターガイストはパタっと止まったといいます。 ライケンス姉妹はバニシェフスキー家へ下宿していました。 当時16歳でした。 元々旅芸人だった両親のために各地を転々とし、よその家に下宿することが多かったのです。 事件はライケンスの親がバニシェフスキーへの下宿代の支払い遅延から始まりました。 はじめはバニシェフスキー自身の殴打からはじまり、後にバニシェフスキーの恋人や子供たちも彼女に暴力をふるうようになりました。 虐待の後期になると、タバコの火を押し付けられたり、クラスメートや友人たちの前でストリップを強制的にさせる、性器へコーラ瓶を強引に挿入するなど行為がエスカレート。 その後に地下室に閉じ込められ、熱湯をかけられる、食事を与えないようになりました。 最終的に虐待の結果、シルヴィアは死亡してしまいます。 以上が事件の概要ですが、これでもかなり残酷な表現を避けて書いておりますので実際に知りたい方は調べてみてください。 この事件の特殊性は女性の虐待にもかかわらず、性的暴行の後がないことです。 なお、映画では性的暴力の描写があり、個人的には事実と違うこれらの作風にがっかりしています。 映画 全員死刑 福岡県で起きたとんでも事件といえば「大牟田4人殺害事件」です。 ヤクザ一家が起こした事件とはいえ、あまりに行き当たりばったりで行動する彼らは文字通り、父親も母親も兄も弟も「全員死刑」になりました。 【大牟田4人殺害事件】 2004年9月16日福岡県大牟田市の暴力団組長一家(北村一家)が、知人の闇金融業者一家3人とその友人1人の計4人を殺害し、車ごと川に死体を遺棄しました。 動機はお金でした。 北村一家はヤクザの家族で、殺害した闇金業者は北村一家の威光で貸し金のビジネスをやっていましたが、闇金業者は儲かる一方で北村一家は常にお金に悩んでいました。 彼らがたどりついたのは「じゃあ、あいつらを殺そう」という単純なものでした。 この事件の怖いところは彼らがとにかく行き当たりばったりで行動するところです。 「殺そう」と思いついてからほぼ直後に殺害、近くにいた知人もついでに殺害、お金を取るはずがお金の隠し場所も聞かずに殺し、死体の遺棄もお粗末で車ごと川に投げ捨てるという始末でした。 作中でもとにかく無茶苦茶やる一家ですが、それをドライな笑いに変えています。 とんでもない事件ですが、ドライな笑いが好きであれば一度ご覧ください。 愛なき森で叫べ 「愛なき森で叫べ」はネットフリックスで見られる北九州監禁殺人事件にインスピレーション受けた作品です。 愛なき森で叫べ 2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件です。 その内容があまりにも残虐で非道なものだったため当時報道自粛もあり、世間にあまり内容が知られていない事件です。 詐欺師の松永太が拷問と監禁、そして相手の弱みを握ることによって、ある家族や友人たちをマインドコントロール下において殺し合いや死体処理をさせた事件です。 映画 ヒルズ・ハブ・アイズ 原作というよりは多くの食人族系の映画全般に影響を与えた事件といえば「ソニー・ビーン」が挙げられます。 ヒルズ・ハブ・アイズだけでなくクライモリなど多くの作品へ影響しているといえます。 ビーンは若いころから怠惰で粗暴で労働を嫌って家を飛び出し、洞窟で暮らすようになりました。 女性と2人で住んでいたとされる彼は日々の生活の糧のために旅人を襲っていたといわれます。 そして、犯行がばれないように死体を持ち帰り、結果的に飢えに耐えかねて殺した人間の血肉を食べていたと言われています。 また、ビーン一家は近親相姦を繰り返し、結果的に48人の大家族を作ったと言われ、常に旅人を襲っては食べる殺人集団になっていき、犯行は25年にわたって続いたとされます。 多くの映画で食人族が奇形をしていますが、これらは核実験によるものであったりしますが、ソニービーンの事件を見ると近親相姦によるものだと推測されます。 多くの食人系の映画を作るきっかけになる事件です。 他の食人系の映画はこちら 映画 子宮に沈める 社会的にも大きな影響を与えた事件が大阪2児餓死事件を映画化した作品「子宮に沈める」です。 【大阪2児餓死事件】 2010年7月30日、「部屋から異臭がする」との通報で駆け付けた警察が2児の遺体を発見しました。 子供は餓死しており、死後1ヶ月ほど経っていたと言われ、遺体が発見されるまで「子供の泣き声がする」と虐待を疑う通報が児童相談所に何度かあったが発覚しませんでした。 同日に風俗店に勤務していた2児の母親(当時23歳)を死体遺棄容疑で逮捕し、後に殺人容疑で再逮捕することになりました。 非常に残酷な話ですが、この被告自体も自身が育児放棄を経験していたことから本当に彼女だけが悪いのかは難しいところです。 映画自体も育児放棄の重要性を訴える作品として不定期に放送されています。 映画クリーブランド監禁事件~少女たちの悲鳴~ アメリカで起きた驚きの監禁事件がこの映画の題名にもなっている「クリーブランド監禁事件」です。 【クリーブランド監禁事件】 クリーブランド監禁事件は2013年にアメリカ合衆国のクリーブランドで発覚した誘拐監禁事件です。 2002年から2004年にかけて行方不明になった女性3人が、監禁されていた家から約10年ぶりに救出されたことで当時ニュースとなりました。 容疑者として逮捕されたアリエル・カストロは被害者宅の近隣地区に住むスクールバス運転手の男で、なんと監禁中に女性に自分の子供を産ませていました。 複数の女性を監禁する事件は日本でも起きていましたが、よくこの事件が引き合いに出されます。 女性たちは性的暴力を継続的に受けており、妊娠すると暴行を受けて流産させられていたというからひどい話です。 なお、カストロ被告には禁錮1000年が言い渡されました。 大手オークション・サイトのeBayに、所有者に厄災をもたらすアイテムが出品されていたというのです。 見た目はなんともない木箱ですが、降霊術にも使われたりするものでした。 中にはディビュークというユダヤ民話の中に出てくる悪魔です。 なお、古代ヘブライ語で「封じ込めた霊」という意味です。 実話を元に作られた映画の最後に 衝撃的な映画を見た!と思ったら実はそれが実話だった、ということで二度も衝撃を受けることがあります。 作品によっては一番最初に「この作品は事実に基づいて制作されています」というテロップが出たりもします。 中には犯人が未成年であったり、解明されていないため詳細が伏せられている事件もあります。 たとえば映画「正体不明THEM ゼム 」はルーマニアで実際に起きた事件ですが、犯人は子供で動機もいまいち(「遊びたかったから、、、」)ということで、なんとも怖い話です。

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ケイト・ミレット

シルヴィア ライケン ス 殺害 事件

タグ C級以下 リベンジ バイオレンス映画 パニック パニック映画 パロディ ブラックジョーク ホラー ホラー映画 マンガ原作 マーベル モンスター リメイク ハーシェル ゴードン ルイス ループもの 下品 呪い 実在の事件 拷問 理不尽 考えさせられる 胸糞 良作 解説・考察 バイオレンス ネットフリックス SF コラム おすすめ映画 どんでん返し ほっこり アイドル映画 アクション映画 アルバトロス アレクサンドル・アジャ イーライ・ロス グロ コメディ映画 サイコパス デスゲーム サスペンス映画 サム・ライミ シッチェス映画祭 シャマラン シリーズ スティーブンキング スプラッタ スプラッター映画 スラッシャー映画 スリラー映画 ゾンビ 食人族 【エンフィールド事件】 エンフィールドのポルターガイスト事件は1977年8月からイギリス、ミドルセックス州のエンフィールドで起きました。 ラップ音と呼ばれる家中に音や声がするものからはじまり、小さな家事が起きたり、物が勝手に移動するなどが実に2年2ヶ月にわたり続いたとされ、史上最長のポルターガイストといわれています。 記録されたポルターガイスト現象だけで1500以上あり、その体験をしたのは当時調査をしていた英国心霊調査協会メンバーだけでなく警察、報道関係者も経験していることから誰かのヤラセやいんちきでないことがわかります。 特にマスコミで議論になったのは映画内でも展開されている「謎の男の声」です。 11歳の少女から発せられる声は、通常は発することができないような卑猥な話であったり、不自然な発声だったそうです。 結果的に原因は不明で、ポルターガイストはパタっと止まったといいます。 ライケンス姉妹はバニシェフスキー家へ下宿していました。 当時16歳でした。 元々旅芸人だった両親のために各地を転々とし、よその家に下宿することが多かったのです。 事件はライケンスの親がバニシェフスキーへの下宿代の支払い遅延から始まりました。 はじめはバニシェフスキー自身の殴打からはじまり、後にバニシェフスキーの恋人や子供たちも彼女に暴力をふるうようになりました。 虐待の後期になると、タバコの火を押し付けられたり、クラスメートや友人たちの前でストリップを強制的にさせる、性器へコーラ瓶を強引に挿入するなど行為がエスカレート。 その後に地下室に閉じ込められ、熱湯をかけられる、食事を与えないようになりました。 最終的に虐待の結果、シルヴィアは死亡してしまいます。 以上が事件の概要ですが、これでもかなり残酷な表現を避けて書いておりますので実際に知りたい方は調べてみてください。 この事件の特殊性は女性の虐待にもかかわらず、性的暴行の後がないことです。 なお、映画では性的暴力の描写があり、個人的には事実と違うこれらの作風にがっかりしています。 映画 全員死刑 福岡県で起きたとんでも事件といえば「大牟田4人殺害事件」です。 ヤクザ一家が起こした事件とはいえ、あまりに行き当たりばったりで行動する彼らは文字通り、父親も母親も兄も弟も「全員死刑」になりました。 【大牟田4人殺害事件】 2004年9月16日福岡県大牟田市の暴力団組長一家(北村一家)が、知人の闇金融業者一家3人とその友人1人の計4人を殺害し、車ごと川に死体を遺棄しました。 動機はお金でした。 北村一家はヤクザの家族で、殺害した闇金業者は北村一家の威光で貸し金のビジネスをやっていましたが、闇金業者は儲かる一方で北村一家は常にお金に悩んでいました。 彼らがたどりついたのは「じゃあ、あいつらを殺そう」という単純なものでした。 この事件の怖いところは彼らがとにかく行き当たりばったりで行動するところです。 「殺そう」と思いついてからほぼ直後に殺害、近くにいた知人もついでに殺害、お金を取るはずがお金の隠し場所も聞かずに殺し、死体の遺棄もお粗末で車ごと川に投げ捨てるという始末でした。 作中でもとにかく無茶苦茶やる一家ですが、それをドライな笑いに変えています。 とんでもない事件ですが、ドライな笑いが好きであれば一度ご覧ください。 愛なき森で叫べ 「愛なき森で叫べ」はネットフリックスで見られる北九州監禁殺人事件にインスピレーション受けた作品です。 愛なき森で叫べ 2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件です。 その内容があまりにも残虐で非道なものだったため当時報道自粛もあり、世間にあまり内容が知られていない事件です。 詐欺師の松永太が拷問と監禁、そして相手の弱みを握ることによって、ある家族や友人たちをマインドコントロール下において殺し合いや死体処理をさせた事件です。 映画 ヒルズ・ハブ・アイズ 原作というよりは多くの食人族系の映画全般に影響を与えた事件といえば「ソニー・ビーン」が挙げられます。 ヒルズ・ハブ・アイズだけでなくクライモリなど多くの作品へ影響しているといえます。 ビーンは若いころから怠惰で粗暴で労働を嫌って家を飛び出し、洞窟で暮らすようになりました。 女性と2人で住んでいたとされる彼は日々の生活の糧のために旅人を襲っていたといわれます。 そして、犯行がばれないように死体を持ち帰り、結果的に飢えに耐えかねて殺した人間の血肉を食べていたと言われています。 また、ビーン一家は近親相姦を繰り返し、結果的に48人の大家族を作ったと言われ、常に旅人を襲っては食べる殺人集団になっていき、犯行は25年にわたって続いたとされます。 多くの映画で食人族が奇形をしていますが、これらは核実験によるものであったりしますが、ソニービーンの事件を見ると近親相姦によるものだと推測されます。 多くの食人系の映画を作るきっかけになる事件です。 他の食人系の映画はこちら 映画 子宮に沈める 社会的にも大きな影響を与えた事件が大阪2児餓死事件を映画化した作品「子宮に沈める」です。 【大阪2児餓死事件】 2010年7月30日、「部屋から異臭がする」との通報で駆け付けた警察が2児の遺体を発見しました。 子供は餓死しており、死後1ヶ月ほど経っていたと言われ、遺体が発見されるまで「子供の泣き声がする」と虐待を疑う通報が児童相談所に何度かあったが発覚しませんでした。 同日に風俗店に勤務していた2児の母親(当時23歳)を死体遺棄容疑で逮捕し、後に殺人容疑で再逮捕することになりました。 非常に残酷な話ですが、この被告自体も自身が育児放棄を経験していたことから本当に彼女だけが悪いのかは難しいところです。 映画自体も育児放棄の重要性を訴える作品として不定期に放送されています。 映画クリーブランド監禁事件~少女たちの悲鳴~ アメリカで起きた驚きの監禁事件がこの映画の題名にもなっている「クリーブランド監禁事件」です。 【クリーブランド監禁事件】 クリーブランド監禁事件は2013年にアメリカ合衆国のクリーブランドで発覚した誘拐監禁事件です。 2002年から2004年にかけて行方不明になった女性3人が、監禁されていた家から約10年ぶりに救出されたことで当時ニュースとなりました。 容疑者として逮捕されたアリエル・カストロは被害者宅の近隣地区に住むスクールバス運転手の男で、なんと監禁中に女性に自分の子供を産ませていました。 複数の女性を監禁する事件は日本でも起きていましたが、よくこの事件が引き合いに出されます。 女性たちは性的暴力を継続的に受けており、妊娠すると暴行を受けて流産させられていたというからひどい話です。 なお、カストロ被告には禁錮1000年が言い渡されました。 大手オークション・サイトのeBayに、所有者に厄災をもたらすアイテムが出品されていたというのです。 見た目はなんともない木箱ですが、降霊術にも使われたりするものでした。 中にはディビュークというユダヤ民話の中に出てくる悪魔です。 なお、古代ヘブライ語で「封じ込めた霊」という意味です。 実話を元に作られた映画の最後に 衝撃的な映画を見た!と思ったら実はそれが実話だった、ということで二度も衝撃を受けることがあります。 作品によっては一番最初に「この作品は事実に基づいて制作されています」というテロップが出たりもします。 中には犯人が未成年であったり、解明されていないため詳細が伏せられている事件もあります。 たとえば映画「正体不明THEM ゼム 」はルーマニアで実際に起きた事件ですが、犯人は子供で動機もいまいち(「遊びたかったから、、、」)ということで、なんとも怖い話です。

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隣の家の少女

シルヴィア ライケン ス 殺害 事件

殺人博物館〜ガートルード・バニシェフスキー ガートルード・バニシェフスキー Gertrude Baniszewski (アメリカ) シルヴィア・ライケンス ガートルード・バニシェフスキー 1965年10月26日、インディアナ州インディアナポリスの地元警察は「女の子が死んでいる」との通報を受けた。 電話の主は声変わり前の少年で、震える声で住所を告げた。 「イースト・ニューヨーク通り3850」 現場に駆けつけた警官は、薄暗い家の中でマットレスに横たわる少女の遺体を発見した。 哀れなほどに痩せ細り、体中痣だらけ、煙草を押しつけた火傷だらけだ。 何よりも眼を引いたのは、腹に刻まれた文字だった。 「私は売春婦、そして、それを誇りに思う」 (I am a prostitute and proud of it. ) 少女の名前は シルヴィア・ライケンス。 16歳だった。 かくして「インディアナ州における最も惨い犯罪」は露見し、この家の主人たる ガートルード・バニシェフスキーと2人の子供、そして、その遊び友達の2人の少年が殺人の容疑で逮捕された。 しかし、それにしても、どうしてこんな惨いことが起きてしまったのだろうか? 止める者は誰もいなかったのか? そう。 いなかったのだ。 まずは、被害者たるシルヴィア・ライケンスについてお話しよう。 余りにも幸の薄い彼女は、移動カーニバルの従業員、レスター・ライケンスとベティの3人目の子として生まれた。 2つ上の兄と姉が双子、1つ下の妹が双子という珍しい家族構成である。 双子に挟まれていたために、彼女は親から余り眼に掛けられていなかったとの指摘もある。 移動が多い親の職業柄、彼女はちょくちょく祖母に預けられていた。 小児麻痺を患っている妹の ジェニーも同様だ。 ところが、1965年7月に、この祖母が万引きの容疑でしょっぴかれてしまう。 いい年して何やってんのかなあ。 両親が困り果てていたところ、彼らの前に現れたのがシルヴィアの友達 ポーラの母親、ガートルード・バニシェフスキーだった。 事情を知り、週20ドルでシルヴィアとジェニーを引き取ることを請け負ったのだ。 いくら緊急事態とはいえ、両親は些か早計だった。 バニシェフスキー家の台所を見渡せば、この女に大事な娘を預けてはいけないことが一目瞭然で判った筈だ。 なにしろ、この家には7人の子供がいたにも拘らず、スプーンが3つしかなかったのだ。 皿だって足りない。 コンロだってない。 激貧に喘いでいたのである。 さて、ここからは加害者たるガートルード・バニシェフスキー(旧姓フォッサン)についてお話しよう。 1929年生まれの彼女は、16歳の時に2つ年上のジョン・バニシェフスキーと結婚、4人の子をもうけた。 しかし、10年後に離婚。 原因は夫のDVだ。 彼女もまた幸の薄い女だったのだ。 その後、別の男と暮らせども、どういうわけか前夫とよりを戻して再婚。 更に2人の子をもうけるも、1963年にまたしても別れている。 34歳になっていた彼女は、11歳も年下の男と懇ろになり、共に暮らし始める。 ところが、その子供を産み落とした直後に捨てられてしまう。 そんなこんなであっぷあっぷしているところに舞い込んだのが、ライケンス姉妹を引き取る話だった。 つまり、男に捨てられたばかりの彼女にとって週20ドルは、前夫からの僅かばかりの養育費を除けば、唯一の収入源だったのだ。 1週目は何事もなかった。 ライケンス姉妹への虐待が始まったのは、2週目の支払いが滞った時だった。 「私は慈善であんたたちを引き取ったわけじゃないのよ!」 ガートルードはかく怒鳴りながら、姉妹の尻を叩いたのだ。 小切手は1日遅れたに過ぎなかったが、虐待は留まるどころかエスカレートして行った。 特に標的にされたのがシルヴィアだった。 おそらく反りが合わなかったのだろう。 彼女がキャンディを持っていると、 「盗んだんじゃないのか?」 と疑い、体罰を加えた。 男の子と話しただけでも、 「あんたは淫売かい?」 と辱めた。 その一方で、てめえの娘のポーラは当時、妊娠していたのだから「どっちが淫売だい?」と問い返したいが、そんなこと問い返そうものならエライこっちゃ。 シルヴィアを殴る蹴るは日常になり、やがてポーラもこれに加わる。 恰も己れの不満を彼女にぶつけているかのようである。 さて、ここで一つの疑問が持ち上がる。 どうしてシルヴィアは逃げなかったのだろうか? 思うに、小児麻痺の妹を庇うために逃げられなかったのだろう。 自分が逃げれば妹に危害が加わる。 そのことを避けるために、敢えて我が身を犠牲にしていたのだ。 そうとしか思えない。 この頃になると近所の子供たちが面白がり、シルヴィアをイジメるためにバニシェフスキー家に集まり始めた。 夫人が後押しするので、連中はどんどこ調子に乗る。 ベルトで打ち据える。 サンドバッグ代わりにボコボコにする。 煙草の火を押しつける。 挙げ句の果てに、膣にコーラ瓶を押し込んだというから、いやはやなんとも、呆れて物も云えない。 シルヴィアが地下室に閉じ込められたのは、衰弱の果てにマットレスの上で失禁した直後だった。 食べ物は満足に与えられず、トイレで用を足すことも許されなかった。 そして、焼いた針で忌まわしき文字を刻み込まれた。 「I am a prostitute and proud of it. 」 この期に及んで、シルヴィアはようやく脱走を試みた。 だが、すぐに見つかり、地下室に叩き落とされた。 その後、間もなく死亡。 直接の死因は脳内出血だった。 警察に通報したのは、例の文字を刻むのを手伝わされた リチャード・ホッブスだった。 彼はガートルードの使いっ走りのような役割を担っていたようで、その日も彼女に頼まれて通報したのだ。 ガートルードは遺体を確認した警官に1通の手紙を差し出した。 それはシルヴィアが死ぬ直前に書いたという両親に宛てた手紙だった。 ガートルードが強制的に書かせたものであることは云うまでもない。 「パパとママへ。 この2週間、私が何をして来たか書こうと思います。 私は学校のロッカーから体操着を盗みました。 公園の販売機からコーラを盗もうとしました。 ロニーとドニー・シンプソンとセックスしました。 ダニーとジェニーはそのことを知っています。 私はカリフォルニアでマイク・エルソンと一緒に人目を避けて暮らしていました。 ジェニーとベニーはマイクのズボンが下ろされるのを見ています。 私は自分と同じようにジェニーをトラブルに巻き込もうとしました。 ママのことでマーティンおばさんに嘘をつきました。 私は3歳の子供の顔を殴り、お尻を叩きました。 ポスト・ロードの屋外便所でやりました。 カリフォルニアで生活していた時に盗みを働きました。 ポスト・ロードの仕事をクビになったのは、私が子供の顔を殴ったからなのです。 トラブルばかり起しました。 私はママとパパが離婚してくれたらいいと思っています。 そうすればママと一緒に暮らせるからです。 私は結婚している男とコンバーチブルに乗ってドライブしました。 ガートルードから10ドル盗みました。 ジミー・Bを落として、背中から地面にぶつけました。 理由なくシャーリー・Bをぶちました。 以上のことはすべて真実です。 ジェニーは行儀よくしてます。 シルヴィア・ライケンス」 つまり、これほどに悪い娘なのですよ、だから折檻したのですよ、ということをアピールしたわけだが、だからといって殺していいわけがない。 また、ガートルードはシルヴィアにこのような手紙も書かせている。 「ライケンス夫妻へ。 私は夜中に少年たちと出掛けました。 彼らは私が『いいこと』をしてあげたらお金をくれると誘ってきました。 だから私は車に乗ったのです。 彼らはやりたい放題やって事が終わると、私をさんざん殴りました。 顔や体中に傷あとが残りました。 さらに、彼らは私のおなかに『私は売春婦、そして、それを誇りに思う』と書きました。 ガーティ(ガートルードのこと)の頭をおかしくして、財産を使い果たさせるためだけに、私はあらゆることをして来たのです。 新しいマットレスを引き裂き、その上におしっこをしました。 ガーティを神経衰弱にして、彼女が払えないような金額の医療費を払わせもしました。 台所のいすも壊しました。 私はずっとガーティや彼女の子供たちを神経衰弱にして来たのです。 入院費が1日につき35ドルかかりました。 それでも私はやめなかったのです。 ガーティたちの迷惑になることなら、常識を外れていようと何でもやりました」 この上、更に損害賠償金でもせしめようとしていたのだろうか? 誠に恐ろしい限りである。 これらの嘘はすぐに露見した。 実況見分を終えた警官たちが立ち去ろうとしたその時、妹のジェニーが涙ながらに駆け寄って、こう叫んだのだ。 「ここから出して! みんな話すから!」 (Get me out of here and I'll tell you everything! ) 裁判において、ガートルードは精神異常を理由に無罪を主張した。 しかし、その主張は通らず、第一級殺人で有罪となり、終身刑が云い渡された。 娘のポーラと、息子の ジョン、リチャード・ホッブス、 コイ・ハバードの4名は、ガートルードに支配されていたことが斟酌されて、 故殺で有罪になるに留まり、2年から21年の不定期刑が云い渡された。 彼らは2年後に釈放されている。 なお、ポーラが裁判中に産み落とした娘は、母親に因んでガートルードと名付けられたという。 その名前ではイジメられるので、やめた方がいいと思う。 ガートルードは1985年、大衆の抗議にも拘らず仮釈放された。 ナディーン・ヴァン・フォッセンと名を変えてアイオワ州に移り住み、そこで1990年6月16日、肺癌のために死亡した。 本件は2007年に『アメリカン・クライム(An American Crime)』のタイトルで映画化されている。 名優キャサリン・キーナーがガートルードを、名子役として名高いエレン・ペイジがシルヴィアを熱演しており、なかなか見応えのある作品に仕上がっている。 また、本件をモチーフにしたジャック・ケッチャムのダーク・ファンタジー『隣の家の少女(The Girl Next Door)』も同じ年に映画化されているが、こちらは日本未公開だ。 例の「女子高生コンクリート詰め事件」にも通じるインモラルな内容ゆえ、已むを得ないのかも知れない。 註;『隣の家の少女』は2010年3月にようやく我が国でも公開された。 (2009年7月5日/岸田裁月) 参考文献 『平気で人を殺す人たち』ブライアン・キング著(イースト・プレス) 『隣の家の少女』ジャック・ケッチャム(扶桑社).

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