漢字 の 成り立ち。 漢字原子

漢字原子

漢字 の 成り立ち

今日は 需(ジュ・もとめる)、 儒(ジュ)、 濡(ジュ・ぬれる)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 需(ジュ)』です。 雨水に濡れてしっとりとした垂れた状態で待つ 様子を表す 会意 文字といわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 需(ジュ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 は 需(ジュ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 需(ジュ・もとめる)、 儒(ジュ)は常用漢字、 濡(ジュ・ぬれる)は人名用漢字です。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 雨(あめ)+ 而(柔らかい紐・ひげが垂れる)= 需(雨水に濡れてしっとりとした垂れた状態で待つ。 もとめる。 弱い)です。 漢字の部首は『雨・あめかんむり』、漢字の意味は『膂(せぼね)』です。 藤堂は、雨水に濡れてしっとりとした状態で待つことであるとしています。 需 は 䇓であり、雨に遇(あ)って待つことであるという説もあります。 音読みは音読みは呉音が『ス』、漢音が『シュ』、慣用音が『 ジュ』です。 訓読みは常用外に『需(もと)める』があります。 必要なものを求めること・商品を買おうとする欲求を 需要( ジュヨウ)、何らかの原因で 通常の何倍も需要が増えることを特 需(トク ジュ)といいます。 需(ジュ・もとめる)はで習う常用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+ 需(柔らかい)= 儒(しっとりとして柔和な人物。 穏やかな人。 教養のある。 潤いのある。 学者)です。 漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『柔和な人物』、『穏やかな人物』、『教養のある人』です。 音読みは音読みは呉音が『ニュウ』、漢音が『ジュ』です。 孔子の教える潤いのある博愛の教えを 儒教( ジュキョウ)、儒学者の仲間・学問をする人の仲間を 儒林( ジュリン)といいます。 非常に良い漢字で『はか』、『ひと』、『みや』、『やす』、『よし』と人名に使われます。 儒(ジュ)はで習う常用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+ 需(濡れて柔らかい)= 濡(しっとりと雨に濡れる。 濡れる。 潤う)です。 漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『濡(ぬ)れる』、『うるおう』です。 音読みは音読みは呉音が『ニュウ』、漢音が『ジュ』です。 訓読みは『濡(ぬ)れる』です。 首まで酒にひたることを 濡酒( ジュシュ)、しっとりと潤うことを 濡潤( ジュジュン)といいます。 濡(ジュ)は人名用漢字です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 じゅよう( )と供給。 じゅきょう( )が腰をかける。 雨に ぬ( )れる。 解説です。 基本の漢字は 需、儒(柔和な人物)はイ(にんべん)を足して 儒 、濡(ぬ)れるは氵(さんずい)を足して 濡 です。 解答です。 需要、 儒教、 濡。 今日は 旅(リョ・たび)、 膂(リョ・せぼね)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 旅(リョ)』です。 もとは 隊を組んで移動する様子を表す 会意 文字といわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 旅(リョ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 旅(リョ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 旅(リョ・たび)は 、 膂(リョ・せぼね)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 移動するときに旗(はた)を使ったので漢字の中に旗が含まれています。 また、500人の軍隊をいい、近代では大きな部隊を旅団といいます。 漢字の足し算で覚えるならば、 㫃・旗(はた)(はた)+从(人が二人)= 旅(数人が隊を組んで移動する。 ならぶ。 集まる)です。 漢字の部首は『方・ほうへん』、漢字の意味は『旅(たび)』です。 漢字の部首は『方・ほうへん』、漢字の意味は『旅(たび)』、『軍隊』、『集まる』、『連なる』です。 音読みは呉音が『ロ』、漢音が『 リョ』、訓読みが『旅(たび)』です。 旅をすることを 旅行( リョコウ)、旅で感じる気持ちを 旅情( リョジョウ)、旅の宿屋を 旅籠(はたご)といいます。 非常に良い意味の漢字で『たか』、『たび』、『もろ』と人名に使われます。 旅(リョ・たび)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、 旅(集まる・連なる)+ 月 (身体)= 膂(身体で骨の並んでいるところ。 体力)です。 漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『膂(せぼね)』です。 音読みは音読みは呉音が『ロ』、漢音が『 リョ』、訓読みが『 膂 (せぼね)』です。 体力のことを 膂力( リョリョク)といいます。 藤堂は (ロ・せぼね)と同系であると述べています。 膂(リョ・せぼね)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 卒業 りょこう( )。 たびびと( )が腰をかける。 異常な りょりょく( )を持った剣客。 解説です。 基本の漢字は 旅、膂(せぼね)は月(にくづき)を足して 膂 です。 解答です。 旅行、 旅人、 膂力。 今日は 衰(スイ・おとろえる)、 蓑(サ・みの)、 簑(サ・みの)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 衰(スイ)』です。 しおれた様子を表す 会意 文字で、 蓑 ・ 簑(サ・みの)の原字であるといわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 衰(スイ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 衰(スイ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 衰(スイ・おとろえる)は 、 蓑(サ・みの)は人名用漢字、 簑(サ・みの)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 衣(衣服)+ 冄(垂れた様子)= 衰 (衣服が雨に打たれてしおれる。 簑(みの)。 しおれる。 衰(おとろ)える)です。 漢字の部首は『 衣・ころも』、漢字の意味は『しおれる』、『衰(おとろ)える』、『次第にへる』です。 音読みは呉音・漢音ともに『スイ』、訓読みは『衰(おとろ)える』です。 勢いや活力が衰え弱まることを 衰退( スイタイ)、体 などが衰え弱ることを 衰弱( スイジャク)といいます。 衰(スイ・おとろえる)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物・カヤ・スゲ)+ 衰 (衣服が雨に打たれてしおれる)= 衰 (植物で作られた雨・雪用の衣服。 蓑・簑(みの))です。 漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『蓑(みの)』です。 植物のカヤ・スゲなどを編んで作った雨や雪用の外衣をいいます。 異体字に竹(たけかんむり)を用いた 簑(サ)があります。 漢字の部首は『竹・たけかんむり』になります。 この竹(たけかんむり)のを 簑(みの)を使う人も少なくありません。 音読みは呉音・漢音ともに『サ』、訓読みは『蓑(みの)』です。 蓑で出来た笠を 蓑笠( サリュウ)、植物を集めた蓑のような巣の中のにいる蛾の幼虫を 蓑虫( みのむし)といいます。 蓑(サ・みの)は人名用漢字です。 簑(サ・みの)は常用漢字から外れています。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 産業が すいたい( )する。 身体が すいじゃく( )する。 みの( )で雪を防ぐ。 解説です。 基本の漢字は 衰、蓑(みの)は艹(くさかんむり)を足して 蓑、竹(たけかんむり)を足して 簑です。 解答です。 衰退、 衰弱、 蓑・ 簑。 今日は 毄(ゲキ・うつ)、 撃(ゲキ・うつ)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 毄(ゲキ)』です。 車の軸が軸受けにあたる様子を表す 会意 文字です。 これらの漢字は同じ『 毄(ゲキ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 毄(ゲキ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 撃(ゲキ・うつ)は 、 毄(ゲキ)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 車口(車と軸受け)+殳(動作)= 毄 (車の軸が軸受けにあたる。 二つのものがあたる。 撃(う)つ)です。 漢字の部首は『殳・るまた』、漢字の意味は『二つのものがあたる』、『うち当たる』、『結びつける』、『撃(う)つ』です。 音読みは呉音が『キャク』、漢音が『ケキ』、慣用音が『ゲキ』です。 訓読みは『毄(う)つ』です。 毄(う)つは撃(う)つと書くのが普通です。 毄(ゲキ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、 毄(車の軸が軸受けにあたる)+手(手の動作)= 撃(手で堅いものにうち当てる。 強く叩く。 攻める。 感覚に触れる)です。 漢字の部首は『手・て』、漢字の意味は『堅いものにうち当てる』、『強く叩く』、『攻める』、『感覚に触れる』です。 常用漢字体では、口、凵は省略されています。 音読みは呉音が『キャク』、漢音が『ケキ』、慣用音が『 ゲキ』です。 訓読みは『打(う)つ』です。 物を激しく打つこと・神的な痛手を打 撃(ダ ゲキ)、 進んで敵を攻めることを攻 撃(コウ ゲキ)、 現場で事故などを実際にその目で見ることを目 撃(モク ゲキ)といいます。 撃(ゲキ・うつ)は です。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 だげき( )投手。 先制 こうげき( )。 もくげき( )情報。 解説です。 基本の漢字は 毄、撃(う)つは手を足して 撃 です。 解答です。 打 撃、攻 撃、目 撃。 今日は 兎・兔(ト・うさぎ)、 逸(イツ・のがれる・それる)、 菟(ト・ねなしかずら)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 兎・兔(ト)』です。 兎(うさぎ)を表す 象形文字と言われています。 これらの漢字は同じ『 兔(ト)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 兔(ト)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 逸(イツ・のがれる・それる) は 、 兎(ト・うさぎ) は人名用漢字、 菟(ト・ねなしかずら)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の部首は『儿・ひとあし』、漢字の意味は『兎(うさぎ)』です。 耳が長く、すばやく走る動物です。 音読みは呉音が『ツ』、漢音が『 ト』、訓読みは『兎(うさぎ)』です。 すばしっこい兎・狡賢(うるがしこ)い兎を狡 兎(コウ ト)といいまう。 敵国が滅びれば、軍事に尽くした功臣は邪魔になって殺されることのたとえです 免(メン・ベン・まぬかれる)は別字です。 兎(ト・うさぎ) は人名用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、 兔(うさぎ)+辶(足の動作)= 逸(兎が抜け去るように逃れる。 走り去る。 横にそれる。 枠を超える)です。 漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『逸(のが)れる』、『走り去る』、『横にそれる』、『枠を超える』、『逸(そ)れる』です。 正字体(旧字体)には兎の丶があります。 音読みは呉音が『イチ』、漢音が『イツ』、訓読みは常用外に『逸(そ)れる』、『逸(のが)れる』、『逸(はし)る』があります。 枠を超えた才能を 逸才( イツサイ)・ 逸材( イツザイ)、本筋から逸れることを 逸脱( イツダツ)、特に優れたものを 逸物( イチモツ・ イチブツ・ イツブツ)、ある人物についての枠を超えた話を 逸話( イツワ)といいます。 逸(のが)れるは逃(のが)れると書くのが普通です。 逸(イツ・のがれる) は です。 漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物)+兔(うさぎ・それる)= 菟(土から逸れて植物に寄生するツル植物。 ねなしかずら)です。 漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『ねなしかずら』です。 音読みは呉音が『ツ』、漢音が『 ト』です。 種子を 菟糸子( トシシ)といい、漢方で強壮剤として使用されます。 菟(ト・ねなしかずら)は常用漢字から外れています。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 うさぎ( )。 知られていない いつわ( )。 優れた いつざい( )。 解説です。 基本の漢字は 兔、逸(そ)れるは辶(しんにょう)を足して 逸、菟(ねなしかずら)は艹(くさかんむり)を足して 菟 です。 解答です。 兎・ 兔。 逸話、 逸材。 今日は 彭(ホウ・ボウ・ふくれる)、 膨(ボウ・ふくれる)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 彭(ホウ)』です。 太鼓の皮がパンパンの張っている様子を表す文字と言われています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 彭(ボウ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 彭(ボウ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 膨(ボウ・ふくれる) は 、 彭(ホ ウ)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 壴(たいこ)+彡(模様・しきりに)= 彭(太鼓の皮をパンパンに張る。 ふくれる)です。 漢字の部首は『彡・さんづくり』、漢字の意味は『太鼓の皮をパンパンに張る』、『太鼓をしきりに叩く』、『ふくれる』です。 音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『 ホウ』、慣用音が『 ボウ』です。 訓読みは『彭(ふく)れる』があります。 張り切って盛んな様子を 彭彭( ホウホウ)、項羽が都を定めた地名を 彭城( ホウジョウ)といいます。 彭(ふく)れるは、月を足した膨(ふく)れるという字を使うので、あまり使われない漢字です。 彭(ホウ・ボウ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、月(身体)+ 彭(太鼓の皮をパンパンに張る)= 膨(身体が太鼓のように大きく膨れあがる。 ふくれる)です。 漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『膨(ふく)れる』、『張り出す』です。 月は肉を表していて、この場合は身体を表しています。 音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『ホウ』、慣用音が『 ボウ』です。 訓読みは『膨(ふく)れる』です。 規模や量が大きいことを 膨大( ボウダイ)、パンパンに膨れ上がることを 膨張( ボウチョウ)、内部が満たされて膨らむことを 膨満( ボウマン)といいます。 膨(ふく)れるは、脹(ふく)れると書くこともあいます。 膨(ボウ・ふくれる) は です。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 ぼうだい( )な量。 熱で ぼうちょう( )する。 胃の ぼうまん( )感。 解説です。 基本の漢字は 彭、膨(ふく)れるは月(にくづき)を足して 膨 です。 解答です。 膨大、 膨張、 膨満。 今日は 叧(カイ・さく)、 拐(カイ・かどわかす)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 叧(カイ)』です。 肉を叧(さ)いて骨と分ける様子を表す文字と言われています(康煕字典)。 藤堂は、咼(カ・骨、関節・曲がる)に関係があるとしています。 これらの漢字は同じ『 叧(カイ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 叧(カイ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 拐(カイ・かどわかす) は 、 叧 (カイ)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、口・咼(骨・ほね)+刀・刂(かたな)= 叧・剮 (関節の部分の肉を裂いて骨と分ける。 叧(さ)く)です。 漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『叧(さ)く』、『関節の部分の骨』、『曲がる』です。 音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カイ』、訓読みは常用外に『叧(さ)く』があります。 『玉編』には、「人肉を剔 (わ)け,其骨を置く」とあります。 異体字に 剮(カイ)があります。 叧 (カイ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、扌(動作)+ 叧(肉を裂いて骨と分ける・曲がる)= 拐(曲がりくねった方法で相手をだます。 拐(かどわか)す。 )です。 漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『拐(かどわか)す』、『拐(かた)る』です。 我が国では、誘 拐(ユウ カイ)以外に使わない漢字です。 音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カイ』、訓読みは『拐(かどわか)す』、『拐(かた)る』があります。 他人を騙(だま)して誘い出して連れ去ることを 誘 拐(ユウ カイ)、騙(だま)し取ること・拐(かどわか)すことを 拐騙( カイヘン)といいます。 拐(カイ・かどわかす) は です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 ゆうかい( )犯人。 解説です。 基本の漢字は 叧、拐(かどわか)すは扌(てへん)を足して 拐 です。 解答です。 誘 拐。 今日は 丹(タン・に)という漢字について説明します。 井形の枠の中の赤い砂を表す会意文字と言われています(藤堂)。 水銀と硫黄の化合物で土の中から現れるとされています。 丹(タン・に)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、井(井型の枠)+丶(赤い砂)= 丹(井型の中の赤い砂。 丹砂)です。 漢字の部首は『丶・てん』、漢字の意味は『丹(に)』、『丹(あか)い』、『丹砂(タンシャ)』、『赤い顔料』、『朱色』、『真心』、『薬』です。 音読みは呉音・漢音ともに『タン』、訓読みは常用外に『丹(に)』、『丹(あか)い』があります。 水銀と硫黄からなる赤い砂を 丹砂( タンシャ・ タンサ)、不思議な効き目のある薬を 丹薬( タンヤク)、頭の赤い鶴を 丹頂( タンチョウ)といいます。 京都や兵庫にあたる 丹波( タンバ)の由来ですが、一説に『 赤い波をのような赤米の水田が広がる国』といわれてもいるようです(兵庫県ホームページ)。 平城京の朱色、木々の青をほめる言葉に『あお によし』という枕詞があります。 とても良い意味の漢字で『あか』、『あかし』、『あきら』、『に』、『まこと』と名前に使われます。 丹(タン・に)は です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 たんちょう( )鶴。 たんば( )地方。 解答です。 丹頂、 丹波。 今日は 眉(ビ・まゆ)、 媚(ビ・うつくしい)、 嵋(ビ)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 眉(ビ)』です。 目の上の眉(まゆ)を描(えが)いた 象形 文字です。 これらの漢字は同じ『 眉(ビ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 眉(ビ・まゆ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 眉(ビ・まゆ)は 、 媚(ビ・こび)、 嵋(ビ)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の部首は『目・め』、漢字の意味は『眉(まゆ)』、『物の上』です。 音読みは呉音が『 ミ』、漢音が『 ビ』、訓読みが『眉(まゆ)』です。 両眉の間を 眉間( ミケン)、眉と目を 眉目( ビモク)といいます。 眉(ビ・まゆ)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、女(女性)+ 眉(まゆ)= 媚(眉の形の良い女性。 みめよい)です。 漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『媚(みめよ)い』、『媚(こび)』、『媚(うつく)しい』です。 音読みは呉音が『ミ』、漢音が『ビ』、訓読みが『媚(みめよ)い』、『媚(こび)』、『媚(うつく)しい』です。 男に媚(こび)るなまめかしい女の態度を 媚態( ビタイ)、 山や川・湖などの景色が美しいことを明 媚(メイ ビ)といいます。 媚 (ビ・うつくしい) は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、山(やま)+ 眉(まゆ)= 嵋(眉のように形の良い山。 ガビサン)です。 漢字の部首は『山・やま』、漢字の意味は『峨 嵋山(ガビサン)』です。 音読みは呉音が『ミ』、漢音が『ビ』です。 峨 嵋山(ガビサン) は峨 眉山とも書きます。 中国の仏教・道教の聖地で、中国三大霊山の一つです。 嵋 (ビ)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 みけん( )に皺を寄せる。 びもく( )秀麗。 風光 めいび( )。 がびさん( )。 解説です。 基本の漢字は 眉、媚(うつく)しいは女を足して 媚、嵋 (ビ)は山を足して 嵋 です。 解答です。 眉間、 眉目、明 媚、峨 眉山、峨 嵋山。 今日は 夅(コウ・くだる)、 降(コウ・おりる)、 絳(コウ・あか)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 夅(コウ)』です。 下向きの左足と右足を表す 会意 文字です。 これらの漢字は同じ『 夅(コウ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 夅(コウ・くだる)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 降(コウ・おりる)は 、 夅(コウ・くだる)、 絳(コウ・あか)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、夂(あし)+ヰ(あし)= 夅(下向きに降りる)です。 漢字の部首は『夂・ちかんむり』、漢字の意味は『夅(お)りる』、『夅(くだ)る』、『夅(ふ)る』です。 音読みは呉音・漢音ともに『コウ』です。 阝(こざとへん)を足した 降(コウ)という漢字を使うため、 夅(コウ)を使うことはありません。 夅(コウ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、阝(丘・はしご)+ 夅 下向きの左足と右足)= 降(上から丘に降りてくる。 降りる)です。 漢字の部首は『阝・こざとへん』、漢字の意味は『高い所からおりる』、『空から降る』、『敵に負ける』、『雨が降る』です。 阝について藤堂は『丘』から降りる、白川は『梯子(はしご)』を使って降りてくるとしています。 音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『コウ』、訓読みは『降(お)りる』、『降(ふ)る』、常用外に『降(くだ)る』があります。 高い所から低い所へおりることをを 降下( コウカ)、空から雨が降(ふ)ること を 降雨(コウウ)、戦いの負けを認めて従うことを 降伏( コウフク)といいます。 降(コウ・おりる)はです。 漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと)+ 夅 おりる)= 絳(天から降りるような糸。 天の川)です。 漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『天の川』、『深紅の色』です。 音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『コウ』、訓読みは『絳(あか)』です。 天の川を 絳河( コウガ)、赤い色の花を 絳英・紅英( コウエイ)、赤い色の薄絹を 絳紗・紅紗( コウサ・コウシャ)といいます。 絳(コウ)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 空からの こうか( )訓練。 こうう( )予測。 敵に こうふく( )する。 解説です。 基本の漢字は 夅、降(お)りるは阝(こざとへん)を足して 降、絳(あか)は糸を足して 絳です。 解答です。 降下、 降雨、 降服。

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六書

漢字 の 成り立ち

今日は 需(ジュ・もとめる)、 儒(ジュ)、 濡(ジュ・ぬれる)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 需(ジュ)』です。 雨水に濡れてしっとりとした垂れた状態で待つ 様子を表す 会意 文字といわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 需(ジュ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 は 需(ジュ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 需(ジュ・もとめる)、 儒(ジュ)は常用漢字、 濡(ジュ・ぬれる)は人名用漢字です。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 雨(あめ)+ 而(柔らかい紐・ひげが垂れる)= 需(雨水に濡れてしっとりとした垂れた状態で待つ。 もとめる。 弱い)です。 漢字の部首は『雨・あめかんむり』、漢字の意味は『膂(せぼね)』です。 藤堂は、雨水に濡れてしっとりとした状態で待つことであるとしています。 需 は 䇓であり、雨に遇(あ)って待つことであるという説もあります。 音読みは音読みは呉音が『ス』、漢音が『シュ』、慣用音が『 ジュ』です。 訓読みは常用外に『需(もと)める』があります。 必要なものを求めること・商品を買おうとする欲求を 需要( ジュヨウ)、何らかの原因で 通常の何倍も需要が増えることを特 需(トク ジュ)といいます。 需(ジュ・もとめる)はで習う常用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+ 需(柔らかい)= 儒(しっとりとして柔和な人物。 穏やかな人。 教養のある。 潤いのある。 学者)です。 漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『柔和な人物』、『穏やかな人物』、『教養のある人』です。 音読みは音読みは呉音が『ニュウ』、漢音が『ジュ』です。 孔子の教える潤いのある博愛の教えを 儒教( ジュキョウ)、儒学者の仲間・学問をする人の仲間を 儒林( ジュリン)といいます。 非常に良い漢字で『はか』、『ひと』、『みや』、『やす』、『よし』と人名に使われます。 儒(ジュ)はで習う常用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+ 需(濡れて柔らかい)= 濡(しっとりと雨に濡れる。 濡れる。 潤う)です。 漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『濡(ぬ)れる』、『うるおう』です。 音読みは音読みは呉音が『ニュウ』、漢音が『ジュ』です。 訓読みは『濡(ぬ)れる』です。 首まで酒にひたることを 濡酒( ジュシュ)、しっとりと潤うことを 濡潤( ジュジュン)といいます。 濡(ジュ)は人名用漢字です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 じゅよう( )と供給。 じゅきょう( )が腰をかける。 雨に ぬ( )れる。 解説です。 基本の漢字は 需、儒(柔和な人物)はイ(にんべん)を足して 儒 、濡(ぬ)れるは氵(さんずい)を足して 濡 です。 解答です。 需要、 儒教、 濡。 今日は 旅(リョ・たび)、 膂(リョ・せぼね)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 旅(リョ)』です。 もとは 隊を組んで移動する様子を表す 会意 文字といわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 旅(リョ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 旅(リョ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 旅(リョ・たび)は 、 膂(リョ・せぼね)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 移動するときに旗(はた)を使ったので漢字の中に旗が含まれています。 また、500人の軍隊をいい、近代では大きな部隊を旅団といいます。 漢字の足し算で覚えるならば、 㫃・旗(はた)(はた)+从(人が二人)= 旅(数人が隊を組んで移動する。 ならぶ。 集まる)です。 漢字の部首は『方・ほうへん』、漢字の意味は『旅(たび)』です。 漢字の部首は『方・ほうへん』、漢字の意味は『旅(たび)』、『軍隊』、『集まる』、『連なる』です。 音読みは呉音が『ロ』、漢音が『 リョ』、訓読みが『旅(たび)』です。 旅をすることを 旅行( リョコウ)、旅で感じる気持ちを 旅情( リョジョウ)、旅の宿屋を 旅籠(はたご)といいます。 非常に良い意味の漢字で『たか』、『たび』、『もろ』と人名に使われます。 旅(リョ・たび)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、 旅(集まる・連なる)+ 月 (身体)= 膂(身体で骨の並んでいるところ。 体力)です。 漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『膂(せぼね)』です。 音読みは音読みは呉音が『ロ』、漢音が『 リョ』、訓読みが『 膂 (せぼね)』です。 体力のことを 膂力( リョリョク)といいます。 藤堂は (ロ・せぼね)と同系であると述べています。 膂(リョ・せぼね)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 卒業 りょこう( )。 たびびと( )が腰をかける。 異常な りょりょく( )を持った剣客。 解説です。 基本の漢字は 旅、膂(せぼね)は月(にくづき)を足して 膂 です。 解答です。 旅行、 旅人、 膂力。 今日は 衰(スイ・おとろえる)、 蓑(サ・みの)、 簑(サ・みの)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 衰(スイ)』です。 しおれた様子を表す 会意 文字で、 蓑 ・ 簑(サ・みの)の原字であるといわれています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 衰(スイ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 衰(スイ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 衰(スイ・おとろえる)は 、 蓑(サ・みの)は人名用漢字、 簑(サ・みの)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 衣(衣服)+ 冄(垂れた様子)= 衰 (衣服が雨に打たれてしおれる。 簑(みの)。 しおれる。 衰(おとろ)える)です。 漢字の部首は『 衣・ころも』、漢字の意味は『しおれる』、『衰(おとろ)える』、『次第にへる』です。 音読みは呉音・漢音ともに『スイ』、訓読みは『衰(おとろ)える』です。 勢いや活力が衰え弱まることを 衰退( スイタイ)、体 などが衰え弱ることを 衰弱( スイジャク)といいます。 衰(スイ・おとろえる)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物・カヤ・スゲ)+ 衰 (衣服が雨に打たれてしおれる)= 衰 (植物で作られた雨・雪用の衣服。 蓑・簑(みの))です。 漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『蓑(みの)』です。 植物のカヤ・スゲなどを編んで作った雨や雪用の外衣をいいます。 異体字に竹(たけかんむり)を用いた 簑(サ)があります。 漢字の部首は『竹・たけかんむり』になります。 この竹(たけかんむり)のを 簑(みの)を使う人も少なくありません。 音読みは呉音・漢音ともに『サ』、訓読みは『蓑(みの)』です。 蓑で出来た笠を 蓑笠( サリュウ)、植物を集めた蓑のような巣の中のにいる蛾の幼虫を 蓑虫( みのむし)といいます。 蓑(サ・みの)は人名用漢字です。 簑(サ・みの)は常用漢字から外れています。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 産業が すいたい( )する。 身体が すいじゃく( )する。 みの( )で雪を防ぐ。 解説です。 基本の漢字は 衰、蓑(みの)は艹(くさかんむり)を足して 蓑、竹(たけかんむり)を足して 簑です。 解答です。 衰退、 衰弱、 蓑・ 簑。 今日は 毄(ゲキ・うつ)、 撃(ゲキ・うつ)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 毄(ゲキ)』です。 車の軸が軸受けにあたる様子を表す 会意 文字です。 これらの漢字は同じ『 毄(ゲキ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 毄(ゲキ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 撃(ゲキ・うつ)は 、 毄(ゲキ)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 車口(車と軸受け)+殳(動作)= 毄 (車の軸が軸受けにあたる。 二つのものがあたる。 撃(う)つ)です。 漢字の部首は『殳・るまた』、漢字の意味は『二つのものがあたる』、『うち当たる』、『結びつける』、『撃(う)つ』です。 音読みは呉音が『キャク』、漢音が『ケキ』、慣用音が『ゲキ』です。 訓読みは『毄(う)つ』です。 毄(う)つは撃(う)つと書くのが普通です。 毄(ゲキ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、 毄(車の軸が軸受けにあたる)+手(手の動作)= 撃(手で堅いものにうち当てる。 強く叩く。 攻める。 感覚に触れる)です。 漢字の部首は『手・て』、漢字の意味は『堅いものにうち当てる』、『強く叩く』、『攻める』、『感覚に触れる』です。 常用漢字体では、口、凵は省略されています。 音読みは呉音が『キャク』、漢音が『ケキ』、慣用音が『 ゲキ』です。 訓読みは『打(う)つ』です。 物を激しく打つこと・神的な痛手を打 撃(ダ ゲキ)、 進んで敵を攻めることを攻 撃(コウ ゲキ)、 現場で事故などを実際にその目で見ることを目 撃(モク ゲキ)といいます。 撃(ゲキ・うつ)は です。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 だげき( )投手。 先制 こうげき( )。 もくげき( )情報。 解説です。 基本の漢字は 毄、撃(う)つは手を足して 撃 です。 解答です。 打 撃、攻 撃、目 撃。 今日は 兎・兔(ト・うさぎ)、 逸(イツ・のがれる・それる)、 菟(ト・ねなしかずら)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 兎・兔(ト)』です。 兎(うさぎ)を表す 象形文字と言われています。 これらの漢字は同じ『 兔(ト)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 兔(ト)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 逸(イツ・のがれる・それる) は 、 兎(ト・うさぎ) は人名用漢字、 菟(ト・ねなしかずら)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の部首は『儿・ひとあし』、漢字の意味は『兎(うさぎ)』です。 耳が長く、すばやく走る動物です。 音読みは呉音が『ツ』、漢音が『 ト』、訓読みは『兎(うさぎ)』です。 すばしっこい兎・狡賢(うるがしこ)い兎を狡 兎(コウ ト)といいまう。 敵国が滅びれば、軍事に尽くした功臣は邪魔になって殺されることのたとえです 免(メン・ベン・まぬかれる)は別字です。 兎(ト・うさぎ) は人名用漢字です。 漢字の足し算で覚えるならば、 兔(うさぎ)+辶(足の動作)= 逸(兎が抜け去るように逃れる。 走り去る。 横にそれる。 枠を超える)です。 漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『逸(のが)れる』、『走り去る』、『横にそれる』、『枠を超える』、『逸(そ)れる』です。 正字体(旧字体)には兎の丶があります。 音読みは呉音が『イチ』、漢音が『イツ』、訓読みは常用外に『逸(そ)れる』、『逸(のが)れる』、『逸(はし)る』があります。 枠を超えた才能を 逸才( イツサイ)・ 逸材( イツザイ)、本筋から逸れることを 逸脱( イツダツ)、特に優れたものを 逸物( イチモツ・ イチブツ・ イツブツ)、ある人物についての枠を超えた話を 逸話( イツワ)といいます。 逸(のが)れるは逃(のが)れると書くのが普通です。 逸(イツ・のがれる) は です。 漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物)+兔(うさぎ・それる)= 菟(土から逸れて植物に寄生するツル植物。 ねなしかずら)です。 漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『ねなしかずら』です。 音読みは呉音が『ツ』、漢音が『 ト』です。 種子を 菟糸子( トシシ)といい、漢方で強壮剤として使用されます。 菟(ト・ねなしかずら)は常用漢字から外れています。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 うさぎ( )。 知られていない いつわ( )。 優れた いつざい( )。 解説です。 基本の漢字は 兔、逸(そ)れるは辶(しんにょう)を足して 逸、菟(ねなしかずら)は艹(くさかんむり)を足して 菟 です。 解答です。 兎・ 兔。 逸話、 逸材。 今日は 彭(ホウ・ボウ・ふくれる)、 膨(ボウ・ふくれる)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 彭(ホウ)』です。 太鼓の皮がパンパンの張っている様子を表す文字と言われています(藤堂)。 これらの漢字は同じ『 彭(ボウ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 彭(ボウ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 膨(ボウ・ふくれる) は 、 彭(ホ ウ)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、 壴(たいこ)+彡(模様・しきりに)= 彭(太鼓の皮をパンパンに張る。 ふくれる)です。 漢字の部首は『彡・さんづくり』、漢字の意味は『太鼓の皮をパンパンに張る』、『太鼓をしきりに叩く』、『ふくれる』です。 音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『 ホウ』、慣用音が『 ボウ』です。 訓読みは『彭(ふく)れる』があります。 張り切って盛んな様子を 彭彭( ホウホウ)、項羽が都を定めた地名を 彭城( ホウジョウ)といいます。 彭(ふく)れるは、月を足した膨(ふく)れるという字を使うので、あまり使われない漢字です。 彭(ホウ・ボウ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、月(身体)+ 彭(太鼓の皮をパンパンに張る)= 膨(身体が太鼓のように大きく膨れあがる。 ふくれる)です。 漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『膨(ふく)れる』、『張り出す』です。 月は肉を表していて、この場合は身体を表しています。 音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『ホウ』、慣用音が『 ボウ』です。 訓読みは『膨(ふく)れる』です。 規模や量が大きいことを 膨大( ボウダイ)、パンパンに膨れ上がることを 膨張( ボウチョウ)、内部が満たされて膨らむことを 膨満( ボウマン)といいます。 膨(ふく)れるは、脹(ふく)れると書くこともあいます。 膨(ボウ・ふくれる) は です。 参考図書 です。 少し練習しましょう。 ぼうだい( )な量。 熱で ぼうちょう( )する。 胃の ぼうまん( )感。 解説です。 基本の漢字は 彭、膨(ふく)れるは月(にくづき)を足して 膨 です。 解答です。 膨大、 膨張、 膨満。 今日は 叧(カイ・さく)、 拐(カイ・かどわかす)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 叧(カイ)』です。 肉を叧(さ)いて骨と分ける様子を表す文字と言われています(康煕字典)。 藤堂は、咼(カ・骨、関節・曲がる)に関係があるとしています。 これらの漢字は同じ『 叧(カイ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 叧(カイ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 拐(カイ・かどわかす) は 、 叧 (カイ)は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘(かか)わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、口・咼(骨・ほね)+刀・刂(かたな)= 叧・剮 (関節の部分の肉を裂いて骨と分ける。 叧(さ)く)です。 漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『叧(さ)く』、『関節の部分の骨』、『曲がる』です。 音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カイ』、訓読みは常用外に『叧(さ)く』があります。 『玉編』には、「人肉を剔 (わ)け,其骨を置く」とあります。 異体字に 剮(カイ)があります。 叧 (カイ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、扌(動作)+ 叧(肉を裂いて骨と分ける・曲がる)= 拐(曲がりくねった方法で相手をだます。 拐(かどわか)す。 )です。 漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『拐(かどわか)す』、『拐(かた)る』です。 我が国では、誘 拐(ユウ カイ)以外に使わない漢字です。 音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カイ』、訓読みは『拐(かどわか)す』、『拐(かた)る』があります。 他人を騙(だま)して誘い出して連れ去ることを 誘 拐(ユウ カイ)、騙(だま)し取ること・拐(かどわか)すことを 拐騙( カイヘン)といいます。 拐(カイ・かどわかす) は です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 ゆうかい( )犯人。 解説です。 基本の漢字は 叧、拐(かどわか)すは扌(てへん)を足して 拐 です。 解答です。 誘 拐。 今日は 丹(タン・に)という漢字について説明します。 井形の枠の中の赤い砂を表す会意文字と言われています(藤堂)。 水銀と硫黄の化合物で土の中から現れるとされています。 丹(タン・に)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、井(井型の枠)+丶(赤い砂)= 丹(井型の中の赤い砂。 丹砂)です。 漢字の部首は『丶・てん』、漢字の意味は『丹(に)』、『丹(あか)い』、『丹砂(タンシャ)』、『赤い顔料』、『朱色』、『真心』、『薬』です。 音読みは呉音・漢音ともに『タン』、訓読みは常用外に『丹(に)』、『丹(あか)い』があります。 水銀と硫黄からなる赤い砂を 丹砂( タンシャ・ タンサ)、不思議な効き目のある薬を 丹薬( タンヤク)、頭の赤い鶴を 丹頂( タンチョウ)といいます。 京都や兵庫にあたる 丹波( タンバ)の由来ですが、一説に『 赤い波をのような赤米の水田が広がる国』といわれてもいるようです(兵庫県ホームページ)。 平城京の朱色、木々の青をほめる言葉に『あお によし』という枕詞があります。 とても良い意味の漢字で『あか』、『あかし』、『あきら』、『に』、『まこと』と名前に使われます。 丹(タン・に)は です。 参考図書です。 少し練習しましょう。 たんちょう( )鶴。 たんば( )地方。 解答です。 丹頂、 丹波。 今日は 眉(ビ・まゆ)、 媚(ビ・うつくしい)、 嵋(ビ)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 眉(ビ)』です。 目の上の眉(まゆ)を描(えが)いた 象形 文字です。 これらの漢字は同じ『 眉(ビ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 眉(ビ・まゆ)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 眉(ビ・まゆ)は 、 媚(ビ・こび)、 嵋(ビ)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の部首は『目・め』、漢字の意味は『眉(まゆ)』、『物の上』です。 音読みは呉音が『 ミ』、漢音が『 ビ』、訓読みが『眉(まゆ)』です。 両眉の間を 眉間( ミケン)、眉と目を 眉目( ビモク)といいます。 眉(ビ・まゆ)は です。 漢字の足し算で覚えるならば、女(女性)+ 眉(まゆ)= 媚(眉の形の良い女性。 みめよい)です。 漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『媚(みめよ)い』、『媚(こび)』、『媚(うつく)しい』です。 音読みは呉音が『ミ』、漢音が『ビ』、訓読みが『媚(みめよ)い』、『媚(こび)』、『媚(うつく)しい』です。 男に媚(こび)るなまめかしい女の態度を 媚態( ビタイ)、 山や川・湖などの景色が美しいことを明 媚(メイ ビ)といいます。 媚 (ビ・うつくしい) は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、山(やま)+ 眉(まゆ)= 嵋(眉のように形の良い山。 ガビサン)です。 漢字の部首は『山・やま』、漢字の意味は『峨 嵋山(ガビサン)』です。 音読みは呉音が『ミ』、漢音が『ビ』です。 峨 嵋山(ガビサン) は峨 眉山とも書きます。 中国の仏教・道教の聖地で、中国三大霊山の一つです。 嵋 (ビ)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 みけん( )に皺を寄せる。 びもく( )秀麗。 風光 めいび( )。 がびさん( )。 解説です。 基本の漢字は 眉、媚(うつく)しいは女を足して 媚、嵋 (ビ)は山を足して 嵋 です。 解答です。 眉間、 眉目、明 媚、峨 眉山、峨 嵋山。 今日は 夅(コウ・くだる)、 降(コウ・おりる)、 絳(コウ・あか)という漢字について説明します。 基本になる漢字は『 夅(コウ)』です。 下向きの左足と右足を表す 会意 文字です。 これらの漢字は同じ『 夅(コウ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。 漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 夅(コウ・くだる)に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。 降(コウ・おりる)は 、 夅(コウ・くだる)、 絳(コウ・あか)は常用漢字から外れています。 常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。 漢字の足し算で覚えるならば、夂(あし)+ヰ(あし)= 夅(下向きに降りる)です。 漢字の部首は『夂・ちかんむり』、漢字の意味は『夅(お)りる』、『夅(くだ)る』、『夅(ふ)る』です。 音読みは呉音・漢音ともに『コウ』です。 阝(こざとへん)を足した 降(コウ)という漢字を使うため、 夅(コウ)を使うことはありません。 夅(コウ)は常用漢字から外れています。 漢字の足し算で覚えるならば、阝(丘・はしご)+ 夅 下向きの左足と右足)= 降(上から丘に降りてくる。 降りる)です。 漢字の部首は『阝・こざとへん』、漢字の意味は『高い所からおりる』、『空から降る』、『敵に負ける』、『雨が降る』です。 阝について藤堂は『丘』から降りる、白川は『梯子(はしご)』を使って降りてくるとしています。 音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『コウ』、訓読みは『降(お)りる』、『降(ふ)る』、常用外に『降(くだ)る』があります。 高い所から低い所へおりることをを 降下( コウカ)、空から雨が降(ふ)ること を 降雨(コウウ)、戦いの負けを認めて従うことを 降伏( コウフク)といいます。 降(コウ・おりる)はです。 漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと)+ 夅 おりる)= 絳(天から降りるような糸。 天の川)です。 漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『天の川』、『深紅の色』です。 音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『コウ』、訓読みは『絳(あか)』です。 天の川を 絳河( コウガ)、赤い色の花を 絳英・紅英( コウエイ)、赤い色の薄絹を 絳紗・紅紗( コウサ・コウシャ)といいます。 絳(コウ)は常用漢字から外れています。 参考図書です。 少し練習しましょう。 空からの こうか( )訓練。 こうう( )予測。 敵に こうふく( )する。 解説です。 基本の漢字は 夅、降(お)りるは阝(こざとへん)を足して 降、絳(あか)は糸を足して 絳です。 解答です。 降下、 降雨、 降服。

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漢字の覚え方 員: 風船あられの漢字ブログ

漢字 の 成り立ち

3-1. 3-2. 3-3. 3-4. 3-5. 3-6. 漢字の歴史 漢字は今から3500年ほど昔、紀元前15世紀頃に中国大陸で作られたと推定されています。 その前から漢字の先祖らしいものはあったようですが、考古学資料に基づいた確かな漢字の原形として存在する最古のものは殷王朝の前期(B. 16世紀~B. 14世紀)の遺跡から出土しています。 その後殷王朝の後期の遺跡・ 殷墟 いんきょ(河南省安陽市)から大量の 甲骨文字 こうこつもじや 金文 きんぶん(祭礼用の道具に鋳込まれた漢字)が出土しました。 ヒエログリフ。 甲骨文字と金文 中国の漢字の祖先と言えばまず思い浮かぶのは「」です。 甲骨文字とは、占い用に使った亀の甲羅や獣の骨に占いの内容を刻んだものです。 甲骨は硬いので腐食することなく、作られてから3千数百年後の近代において発見されました。 これまでに発見された甲骨文字は7万片で、文字数は約100万、最古の漢字資料となっています。 甲骨文字の次に古い漢字資料に「」があります。 金文とは、祭礼用の青銅器に鋳込まれた銘文(めいぶん 器物に刻まれた文字。 内容は器物制作の由来や祈願など)のことです。 金文は殷王朝の時代から作られていましたが文章は短く、周王朝になると長い銘文が現れ、その内容から当時の社会を知ることができます。 以上6種類を「六書」と言います。 漢字を形作る方法としては最初の4タイプ・「四書」のみで、どの漢字であってもこの4タイプのどれかに属します。 「転注」と「仮借」は4タイプで作られた漢字をほかの用途に応用する意味であって、造語の方法ではありません。 漢字の書体の変化 漢字は絵のような古代文字の時代(甲骨文字・金文)からだんだんと書きやすく読みやすい符号へのその字体を変えていきました。 以下は時代ごとに変化していった字体名です。 字体名の歴史 時代 字体名 殷~周代 甲骨文字 殷~漢代 金文 秦代 篆書(てんしょ) 秦~漢代 隷書(れいしょ) 漢代~ 草書(そうしょ) 漢代~ 行書(ぎょうしょ) 三国六朝~ 楷書(かいしょ) 甲骨文字・金文については上で簡単に触れましたので、ここでは篆書以降について説明しましょう。 篆書(小篆) 西周のあとの東周時代になると周の王室は権威を失い群雄が割拠し、やがて戦国時代(B. 475~B. 221)となっていきます。 こうした時代では文字は各地方によってバラバラになり異体字も増えていきました。 やがて中国全土を統一した秦の始皇帝はさまざまな制度を打ち立て、その中には文字の統一もありました。 「篆」という文字には「弯曲した線状の描画」という意味があり、甲骨文字・金文・戦国文字は「大篆」と呼ばれます。 始皇帝が定めた統一文字は形が大篆より簡単なので「小篆」と呼ばれました。 この小篆の字体は整った長方形に左右対称、筆画は丸みを帯びています。 秦朝政府の公文書はみなこの小篆で書かれました。 皇帝の詔(みことのり)に使われたので「皇帝の文字」とも言われます。 隷書 小篆をさらに簡略化した文字です。 役所で小篆が書かれていた頃、民間では速く書けて便利なのでこの「隷書」が流行りました。 隷書の時代になって漢字は完全に象形文字から離れ抽象的な符号になりました。 「隷書」という字体名のいわれとしては、下層官僚の奴隷が公文書を書き写す役目を受け持ったのでと呼ばれたとか、隷書は最初正式の字体ではなく民間で用いられる字体だったのでこれを卑しんで徒隷(罪人)の書と呼び、そこからこう名付けられたなどの説があります。 小篆の丸みを帯びた線は隷書ではまっすぐになり、点や横・縦・はらいのような書き方も生まれました。 草書 草書は隷書を続け書きしたものです。 草書は識別が難しいので実用性には欠けますが美しく芸術性が高い字体です。 楷書 楷書は「真書」とも「正書」とも言います。 字のお手本だったので楷書という名がつきました。 楷書は隷書より書きやすく、草書より識別性が高いので今日に至るまで広く使われ、標準字体となりました。 行書 楷書を速書きすることで生まれました。 行書は楷書と草書の中間くらいに位置する字体です。 「書聖」として有名な東晋(317~420)の 王 おう 義之 ぎし(303~361 は楷書・行書・草書すべてをすばらしく書いたと言われます。 この王義之が書いた『蘭亭序』は「天下一の行書」と言われています。 今から思えばずいぶん不便な道具ですが、この道具以前は青銅器などに刻んでいたのですからそれに比べたら圧倒的に便利で、当時の人は文化の進歩に驚嘆したことでしょう。 こうして文字(漢字)は社会の一握りの上層階級からより広い階層へと広がり、孔子や老子などの思想の伝播も竹簡など書写道具の進歩や普及と切り離すことはできません。 「紙」は105年に後漢の 蔡 さい 倫 りんが樹皮や麻などから作って皇帝に献上したという記録が『後漢書』にあります。 この時代以前から、蚕から絹糸を作り出す際に残った糸くずを洗ってできた薄い膜を紙のようにして利用していたという説もあり、それを蔡倫が「紙」として改良したのではないかと言われています。 紙の発明も当時の大事件だったことでしょう。 それから2千年の月日が流れ、今「紙」はその役目をコンピューターに譲りつつあるのかもしれません。 漢字の読み方と「反折」 「 反折 はんせつ」とは後漢の終わり頃に生まれた漢字の表音法…漢字の読み方を表す方法です。 漢字は1文字1 音節 おんせつ(音声上の単位)ですが、この音節は 声母 せいぼ(子音)と 韻母 いんぼ(母音)に分けられます。 「反折」は中国語のこの特徴を生かして漢字の音を説明します。 たとえばAという漢字の音を説明する時に、Bという漢字からその声母を借り、Cという漢字からその韻母を借りて説明します。 漢字音の辞書…音韻の辞書には「A BC反」 とか「A BC切」とか書かれています。 反も切も同じ意味で使われますが、「反」は意味的に嫌われ「切」が使われることが多いようです。 この時BやCの漢字は誰でも知っているようなものを用います。 Aの読みがわからないから調べているのに、BもCもわからなければ調べる意味がないからです。 たとえば「A(娘)」という漢字の読みに「B(女)C(良)切」とあれば、B(女)が声母を表し、C(良)が韻母を表します。 「女」の声母はn、「良」の韻母はiangですので、合わせてniangとなり、これが「娘」の音・読みになります。 ただし漢字の読み方は時代とともに変化していくので、古い音韻辞書の中の漢字と現代音の多くは異なります。 漢字字典の古典『説文解字』 言葉や文字を学ぶ時辞書は不可欠です。 ここでは今から2千年前近くに作られた字典『説文解字』を紹介しましょう。 『説文解字』は当時としてはきわめて実証的な態度で編まれ、後世に大きな影響を与え続けた字典です。 『 説文 せつもん 解字 かいじ』……後漢の許慎の編。 西暦100年成立。 中国最古の部首別漢字字典です。 9353個の漢字の仕組みを分析し、その分析に基づいて分類配列し、義(言葉の意味)を探ったものです。 部首の総数は540、今も使う漢和辞典などの部首法はここに始まりました。 また「六書」は許慎が考え出したものではありませんが、許慎は『説文解字』にある漢字すべてに、それらが六書(正しくは四書)のどれであるかを示しました。 女文字・則天文字 漢字は日本を含めたアジア圏においてそこから派生した文字(日本ならひらがな・カタカナ)を生んでいますが、中国国内においても同様の例が見られます。 たとえば中国南部には女性だけが用いた「女文字」というものがありました。 また唐の則天武后(624~705)の時代には彼女自身が制定した「則天文字」があり天下に使用を命令しました。 ほとんどは元の字を複雑化したものですが、「星」だけは「〇」となっていてきわめて単純化されています。 武后の死後これらの文字は廃されましたが、「圀」(くに 水戸黄門・徳川光圀の圀)だけはなぜか日本で生き残りました。 簡体字と繁体字 3千年以上の歴史を誇る漢字ですが、清末民初(清朝の末期から中華民国時代の初め)の頃西欧文明の襲来とともに危機にさらされるようになります。 中国近代文学の祖「魯迅」(1881~1936)は「漢字が滅びなければ中国は必ず滅びる」とまで書いています。 このような危機感を持つ知識人は当時たくさんいました。 その原因は漢字の数の多さと習得の難しさにあります。 この時代非識字者(まったく文字が読めない人)は人口の8割を占めていたと言われています。 中華民国成立後の1918年、「注音字母」が公布されましたがこれは発音記号であると同時に一種の表音文字をめざすものでした。 現在では台湾で発音記号として用いられている以外は使われていません。 1949年新中国が成立すると「中国文字改革協会」が発足します。 1951年毛沢東は「文字はかならず改革し、表音化の方向に向かわなければならない」と指示しました。 1958年に「漢字ピンイン方案」が公布されましたが、この「ピンイン」とは中国語の音を表すローマ字のことで、今も中国語の発音記号やフリガナとして使われています。 また1956年から1959年にかけては「漢字簡化法案」が公布され、517の簡体字が正式に使われるようになりました。 こうして中国では現在省略化された漢字である「簡体字」が用いられ、表音文字化をめざしたピンインは発音記号として用いられ漢字に代わるものにはなっていません。 かつてあれほど問題視された漢字ですが、現在ではむしろ漢字の優秀さが見直され、昔のままの漢字である「繁体字」復活のきざしさえ伺えるようになっています。 日本に伝わった漢字とその音 漢字が日本に伝わったのは西暦1世紀前後です。 この時の漢字の読み方を、和語(当時の日本語の音)・「字訓」に対して「字音」と言います。 「訓読み」に対する「音読み」です。 元の中国語音が1漢字1音節であるのに対し、この「字音」・「音読み」は1拍か2拍の音として受け入れられました。 たとえば現代音で言うなら「愛」は中国語では「ai」となめらかな1音節ですが、日本語の音読みでは「ア+イ」と2拍になります。 (話がそれますが、現代中国語の発音を学ぶ際この違いをきちんと理解していないと、中国語がきわめて日本語的な響きになってしまいます) 日本に伝わった中国語の音は時代によって異なり、たとえば「行」(ギョウ)は南北朝の呉から伝わった「呉音」です。 元の中国語は語尾がngで、当時の日本人もngで発音していましたがこれはやがて母音(ウ)に変わっていきました。 (また話がそれますが、中国語の発音を勉強したことのある人・している人はよくおわかりの通り、日本人がこのngの音を身につけるのは英語のr並みに困難です。 古代の日本人が大和言葉を話しながら、一方でこの中国音を字音として母語・日本語に取り入れ自在に操っていたとするなら驚異的ですが、おそらくは面倒、あるいはうまく言えなくて消えていったのでしょう。 このngの音を巡って悪戦苦闘をしたであろうご先祖様に非常に親近感を覚えます…) 「行」(コウ)は唐代の発音が伝わった「漢音」です。 日本に伝わった漢字音として最も多いのがこの「漢音」です。 「行」(アン)は宋~清代の発音が伝わった「唐音」で南方の音です。 この音は「行火(あんか)」「行燈(あんどん)」などに残っています。 国字 国字とは日本人が漢字の構成法を使って作り出した和製漢字のことです。 日本人は「会意文字」の方法、つまり意味的側面から漢字を組み合わせて新しい漢字を作りました。 たとえば 峠:とうげ 山の上り下りの境目 辻:つじ 十字路 畑:はたけ 穀物や野菜などを作る農地。 昔は焼き畑を意味した。 「畠」も国字でこちらは焼き畑ではない畑作農地 躾:しつけ 礼儀作法を教え込むこと 鱈:たら 冬捕れる魚。 または身の白い魚 鰯:いわし 弱くて傷みやすい魚 国字に特に多いのが魚ヘンの文字です。 国字は中国語にないので、こうした文字が名前にある場合、漢字の一部を中国語で読みます。 魚ヘンの魚は中国にないものが多いのでこれも漢字の一部をそのまま中国語読みします。 英語のサーディンから来ている)と言います。 「今年の漢字」 日本では1995年から「漢字能力検定協会」がその年を代表する漢字を募集し、2017年は「北」が選ばれました。 北朝鮮のミサイルが話題になったり、葛飾北斎の展覧会が盛況だったりなどが理由です。 近年は中国・台湾・香港・マレーシア・シンガポールなどの漢字圏でも同じイベントが行われています。 中国の2017年を代表する漢字は「享」でした。 この言葉は「共享」(シェア)から来ています。 シェア自転車が話題になった年でした。 台湾では同じく「茫」が選ばれています。 茫然の「茫」です。 台湾の今後がはっきり見えないということから来ているようです。

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