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たね ダンゴ

小杉波留夫さんは、小学生の頃から園芸が好きで、横浜市都筑区に本社を構える種苗会社「サカタのタネ」に18歳で入社しました。 42年間勤め上げたのち60歳で定年退職。 その後も嘱託スタッフとして5年間サカタのタネが運営するガーデンセンター横浜にて、毎週土日に園芸ミニ講座などを開催するなど、花や野菜の植え方や育て方、楽しみ方を教える園芸相談員として活躍しました。 また、定年を機に自宅の半地下室を改装して「横浜園芸研究所」を設立。 小杉さんは現在もなお、園芸や植物に関する研究を続けており、グリーンアドバイザー(植物の育て方についての正しい知識や、園芸・ガーデニングの魅力や楽しさを伝えることができる人)の資格認定を行う公益社団法人日本家庭園芸普及協会の情報誌で連載執筆も行っているそうです。 半地下の秘密基地のような研究所に足を一歩踏み入れると、窓辺にはたくさんの松ぼっくりや宙に浮いた植物が! たねダンゴが生まれたのは、2011年に起こった東日本大震災がきっかけでした。 小杉さんは当時、公益社団法人日本家庭園芸普及協会のグリーンアドバイザー委員会副委員長をしており、協会の復興支援委員会の委員長をすることになりました。 当初は花苗や土、プランターやスコップなどの物品を被災地に寄付し、被災地にいるグリーンアドバイザーと共に仮設住宅の住人の方々と一緒に花を植える活動をしていました。 しかし、震災から1年、2年と経つうちに段々と寄付を集めるのが難しくなってきました。 そこで、花苗を贈り続ける「モノの支援」ではなく、花づくりのノウハウを提供していく「コトの支援」であれば、ずっと支援を続けていけるのではないかということで、花苗ではなく種を贈ることになります。 ところが、被災地で種播きをしても、風で飛んでしまったり、大雨で流れてしまったりと、うまく花を咲かすことができない事例が続きました。 「そんな時、被災地のグリーンアドバイザーが保育園の子どもたちと一緒に種播きをする際、園庭の砂を泥だんごにしてそこへ種を混ぜ、穴を掘って泥だんごを植えました、というレポートが上がってきたのです。 すごく良いアイデアだと思いました」と小杉さん。 ところが、その保育園の花づくりは失敗に終わり、植物は育たなかったといいます。 小杉さんは失敗の理由を「アイデアは良かったのだけれど、サイエンスが無かったから」と分析します。 それから、小杉さんはこのアイデアをどうアレンジしたら、花づくりを成功させることができるかを考え、研究しました。 その結果、泥だんごに花の種だけでなく、土壌改良材や肥料なども加え、子どもからお年寄りまで、だれでも簡単に花づくりが楽しめる、たねダンゴという種蒔き方法が誕生したのです。 たねダンゴ考案者の小杉波留夫さん(左)と3月7日(土)の「たねダンゴで花壇づくり名人になろう」で講師を務めるグリーンアドバイザーの新井裕之さん(右) たねダンゴは、まずケト土と赤玉土を7:3の割合で混ぜて泥だんごを作ります。 ケト土とは、湿地や沼などの水生植物が枯れて水底に長期間にわたって堆積し、粘土状になった土のこと。 他の園芸用土で泥だんごを作ろうとしてもお団子状にするのは難しく、すぐに割れてしまいますが、ケト土を使うことで、泥だんごに弾力とほどよい湿り気を与えることができます。 また赤玉土を混ぜる際には水分が必要になるため、発芽を促進する水として、二価鉄イオン水を加えます。 鉄は植物の成長にとっては必要なミネラルですが、水分に触れると錆びてしまい、錆びた鉄は植物が吸収することができません。 そこで、錆びていない鉄分を含む二価鉄イオン水を使います。 さらに、泥だんごは、乾燥するとカチカチに硬くなってしまうため、それを防ぐために、土壌改良材として多目的に使われるケイ酸塩白土(秋田県で産出される白い粘土)を加えます。 ケイ酸塩白土は、水を含むとふくらみ、乾くと縮むという性質があるため、たねダンゴを水と空気を含んだ柔らかい土に戻す役割をします。 また、発芽した植物の初期の栄養を支えるため、肥料も加えます。 しかし、水溶性の化成肥料の場合、発芽前に水で流れてしまいます。 植物は生長する際、根っこからクエン酸を出し土壌中のミネラルを溶かしながら吸収するのですが、その作用を利用した、クエン酸で溶ける肥料も泥だんごの中に入れます。 こうして作られた泥だんごに、最後に花の種(10種類ほどを混ぜたもの)を加え、仕上げに植え付ける際に目印となるようケイ酸塩白土の粉をだんごの周りにつけたら、たねダンゴの完成です。 福島県南相馬市の休耕地がたねダンゴによって、お花畑に(写真提供:小杉波留夫さん) たねダンゴは、当初被災地の復興支援として考えられたものでしたが、「みんなで作業をして花壇を作れるのが良い」と、小学校の授業や保育園、老人ホームなどの活動でも取り入れられ、全国都市緑化フェア(公益財団法人都市緑化機構が全国各地で開催する花と緑の祭典)をはじめ、全国各地でたねダンゴを使った花壇づくりが行われるようになりました。 小杉さんも全国各地のグリーンアドバイザーに、作り方を教える「たねダンゴ講師養成講座」などを行い普及してきました。 「想定外だったのは、たねダンゴが園芸的なコミュニケーションツールになったことでした」と話す小杉さん。 これまで種蒔きはどちらかというと孤独な作業のイメージがありましたが、たねダンゴだとみんなでワイワイ種播きができる。 しかも、花が咲いたらきれいな花壇ができる。 そして、花苗を植えるより低予算でできる。 そういったことも、たねダンゴが普及した要因になったのです。 過去には、過疎化した地域の休耕地を「たねダンゴでお花畑にする」という町おこしのプロジェクトに活用されたこともありました。 たねダンゴは、見た目は手のひらに収まる小さな泥だんごですが、小杉さんの長年の経験と豊富な専門知識がギュギュっと凝縮され詰め込まれて作られており、また、これまで様々な地域で活用されてきたように、人と人をつなぎ、人と花をつなぐ、そんな大きな可能性を秘めたスーパー泥だんご=たねダンゴなのだと思いました。 そんな、たねダンゴを考案し、植物のことを熟知している小杉さんに、植物との付き合い方についてアドバイスを伺いました。 「植物と仲良くすることは楽しいです。 人と違ってノーストレスで接することができます。 常識にとらわれずに、植物のことをよく見てあげる、毎日見てあげるということが大切です。 そうすれば、何らかの答えが植物から返ってきますよ」とのこと。 特に「常識にとらわれない」ということを強調していた小杉さん。 教科書通りに植物を育ててもうまくいかないことなんてしょっちゅうだといいます。 「枯らしてしまったこともあるし、枯らさないと植物のことが分からないよ」と話されていたのが印象的でした。 とにかく植物と仲良くしたい気持ちで毎日気にしてあげる。 そうすれば、ちょっとした変化にも気づくことができ、それを見つけることが植物との対話になるのです。 昨年度から森ノオトが青葉区と共に取り組んでいる「フラワーダイアログあおば~花と緑の風土づくり~」では、花や緑を通して地域の方々とも対話を深めています。 3月7日(土)開催の「たねダンゴで花壇づくり名人になろう」では、主に小学生の親子を対象にたねダンゴが花壇になるまでのお話と、土の不思議を知って、花の命や土の生物への理解を深めます。 講師の新井裕之さんは、グリーンアドバイザーとして、青葉区内のいくつかの園芸サークルの活動を支援しています。 そのほか、横浜市内の小学校での花壇づくり支援者への指導をするなど、地域活動でも活躍しています。 植物の育てかたについて、わからないことがあったら、なんでも聞いてみてください。 持ち帰ったたねダンゴを身近な場所に植えて、花が咲くまで、お世話して、花壇づくり名人を目指してください! 許可がもらえたら、公園や学校の花壇づくりにも挑戦してくださいね。 Eメールをお持ちでない方は、上記内容を明記の上、青葉区企画調整係へFAX(045-978-2410)でお申し込みください。 お申し込み時にお子さんのお名前、性別、月齢をお書き添えください。

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たね団子作成資料

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練った土を小分けにします まずは、団子の元となる土を混ぜましょう! 用意したケト土と荒木田土を、7:3の割合いでよく混ぜます。 けと土は、粘土質で重い黒い土で、作りや、「光る泥だんご」にも使われます。 荒木田土の方は赤土を粘土質にしたような土で、固い塊が混じっていることがあります。 事前に袋のままか、破けないようにビニール袋などを重ねて、上から木槌などを使って塊を砕いておくと混ぜやすくなります。 混ぜあわせた土に水を加え、耳たぶ程度の硬さになるように練り混ぜます。 それを一旦、直径3センチほどの団子になるよう、ザッと小分けにします。 これに緩効性肥料をひとつまみ加えて、お団子に丸めます。 このときあまり大きなお団子にしてしまうと、発芽が悪いようなので注意しましょう。 ミックスシードが開花すれば、こんな花畑に?! イベント性のある種まきのためには、広い場所が必要となりますが、もちろん家庭でも問題なく楽しめます。 庭に放り投げてもいいですし、植えたい場所に置いてもOK。 この時も、種だんごをチョイと踏んで、圧着させておきましょう。 また、鉢植えで楽しむこともできます。 その場合は、鉢土に種だんごを半分くらい埋めるようにしましょう。 種だんごは保水性があって乾燥しにくい土を使っていますが、鉢植えの場合は種だんごが乾燥してしまう前に水やりをしてあげましょう。 種によってばらつきがありますが、早いもので3~4日後くらいから発芽が始まります。 発芽が揃い、芽が混みすぎている場合は、適宜間引きをして楽しみましょう。 仕込む種を吟味すると、そのまま寄せ植え状態にすることも可能ですし、葉物野菜などで試してみるのも面白いと思います。 大勢でのイベントに、また家庭での花育にも役立つ種だんご、ぜひ試してみてください!.

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タネ播きをもっと楽しく! たねダンゴをつくろう Heike Rau どんな場所でも簡単にタネ播きができ、美しい野原のような光景をつくることができるたねダンゴは、タネをつけた小さな泥ダンゴ。 ダンゴの重さがあるので、小さなタネが風で飛ばされたり、雨に流されたりしにくく、傾斜地などにも簡単にタネ播きができるのが特徴です。 保水性や保肥性の高いダンゴは、タネの発芽と生育を助け、栽培も簡単です。 なにより、自分の手で泥をこねるところから始まるたねダンゴづくりは、子どもから高齢者まで誰もが夢中になって参加できる作業。 自分のつくったダンゴがどんな光景を描くのか、わくわく想像しながら楽しむことができます。 地域でのイベントや、被災地の復興支援のほか、家庭で楽しむタネ播き方法としても全国に広がってきています。 たねダンゴを使ったタネ播きでは、一つのダンゴから異なる種類の花が咲き、まるで花束のような見た目に。 ランダムに散らばったタネが、自然の野原のようにナチュラルなガーデンをつくります。 肥料分に富み、保水性が高いので、ダンゴをつくるのにぴったり。 あるとベター、なくてもつくれます。 ・二価鉄イオン水 ゴム手袋を使用すると、手を汚さずにたねダンゴをつくることができます。 <つくり方>• 赤玉土はすりつぶして粉にします。 けと土と1の赤玉土を7:3程度の割合で混ぜ、粘土細工ができるくらいの固さになるよう二価鉄イオン水を少しずつ足しながらこねます。 こねた生地からキンカンくらいの大きさのダンゴを取り分けます。 ダンゴを半分に割って、肥料と粒状のケイ酸塩白土を一つまみずつ入れます。 ダンゴを丸め直し、上下に20~30粒ずつ花のタネを付け、タネを軽く埋め込むように再度丸め直します。 粉末のケイ酸塩白土をまぶして完成! たねダンゴにぴったりのミックスシード『たねダンゴ ミックス 春まき 』発売中! たねダンゴを利用したタネ播きでは、さまざまな花々が咲き競う野原のような光景を、誰でも簡単につくり出すことができます。 そんなたねダンゴでの風景づくりにぴったりの花を厳選した、たねダンゴ用のミックスシード『たねダンゴ ミックス 春まき 』が、サカタのタネから新発売。 ジニア、コスモス、ハゲイトウ、クレオメ、センニチコウという色鮮やかな5種の花のミックスシードです。 一袋で10~20 個のたねダンゴをつくることができ、いろいろな花のタネを揃えなくても、手軽に美しいメドウに。 2カ月ほどで満開になり、順番に開花していく様を長く観賞できます。 小さな子どもから高齢者まで、手を動かして楽しめるので、地域のイベントなどにもオススメです。 『たねダンゴ ミックス 春まき 』は、「サカタのタネ ガーデンセンター横浜」や通信販売(2018年2月20日~)のほか、全国の種苗店や園芸店、ホームセンターで購入することができます。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。 ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。 「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 com.

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