ヒンドゥー 教。 ヒンドゥー教と神々(前編)

ヒンドゥー教の事典

ヒンドゥー 教

ヒンドゥー教はひと言では説明できない宗教である、というのが専門家や学者の共通した認識のようです。 キリスト教やイスラム教などと違ってヒンドゥー教は特定の開祖を持たず、成立した年代は特定されていません。 核となる聖典も存在しないため、統一的な教義もなく、制度化された教団もありま せん。 学者によってヒンドゥー教を定義する範囲も異なるようです。 キリスト教やイスラム教などの外来宗教やゾロアスター教、ジャイナ教、仏教、シク教を除くインド文化圏の宗教全体を指すと考える学者もいれば、ヒンドゥー教は外来宗教を除くインド文化圏の宗教全般を指す概念であるという別の学者もいます。 日本語でいう「ヒンドゥー教」とは、英語のヒンドゥーイズムの訳語です。 本来、単に人々が信奉する宗教を指すだけでなく、インドにおける文化、社会制度や生活習慣を総称した便宜的な呼称であると考えると、よりヒンドゥー教を理解できるのかもしれません。 今回は、インドの民族宗教の総称であるヒンドゥー教とその神々、奇想天外な神話についてご紹介します。 街角で見かけたヒンドゥー教の神の姿や持ち物、周りに描かれた動物などに注目してみてください。 描かれたひとつひとつに意味があり、祈りが込められているのです。 ヒンドゥー教の起源と発展 初めにヒンドゥー教の起源とその発展について見てみましょう。 諸説ありますが、紀元前1500年頃、北西インドに侵入したアーリア人が、同1200年頃に最古の聖典『リグ・ヴェーダ』を編纂し、前500年頃までには さらに3冊のヴェーダを編纂したと推測されます。 ヴェーダは自然現象を神格化した神々への賛歌であり、祭式規定について記されたもので、アーリア人が北西 インドに侵入する前から崇拝する神への賛歌、祈願が含まれています。 ヴェーダに記された神々へ捧げる祭儀を執り行い、主導したのがバラモン(司祭階層)で した。 バラモンは絶対的な権力を持っていました。 このため、古代アーリア人の宗教をバラモン教、またはヴェーダの宗教と呼び、ヴェーダはバラモン教の聖典 の総称となったのです。 ヴェーダは誰かが作ったものとは考えられておらず、永遠の過去から存在し、リシ(聖仙、賢者)が啓示を受けて表現化したもので、一字一句違わずに記憶され、師から弟子へと正確に伝承されてきました。 文字に記され、残されたのは紀元後8世紀頃と考えられています。 アンドールワット第一回廊の「乳海撹拌」のレリーフ(現在、第一回廊は一部修復中)。 前6、5世紀頃になって、バラモン教に反する思想を持つ仏教やジャイナ教が成立、隆盛したことで、バラモン教は徐々に勢力を失います。 危機感を覚え たバラモン教は、土着の民間信仰や習俗などを吸収し、民衆宗教へと転換を図り、徐々にインド全土へと広まりました。 こうして大衆化したインドの宗教を一般 的にヒンドゥー教と呼び、この移行を促したのが、紀元後3~5世紀に最終的に成立したと推測される二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』でし た。 また、叙事詩の神話を継承した聖典『プラーナ(古譚)』で説かれた教義には、宇宙原理の中で最高神ブラフマーが世界を創造し、 ヴィシュヌ神がそれを維持、支配し、シヴァ神が破壊することで新たな創造がなされるという、ヒンドゥー世界の天地創造思想が示されています。 これはそれぞ れに役割を持つ神は実は同じひとつの神で、三神は一体(三神一体説)であり、互いに最高神であるという考えです。 ヒンドゥー教は生活の中で大きな位置を占め、深く入り込んでいます。 その一例として、ヴェーダ時代にその原型が作られた、有名 な身分制度カーストが挙げられます。 生まれた家によってその人の人生が決まるもので、複雑な階級的職業集団が形成されており、生涯において定められた義務 を全うしなければなりません。 ヒンドゥー教徒はカーストが高い人ほど、肉や魚類を食べない菜食主義者です。 肥沃と力の象徴である牛を殺すこと、食べること を極端に忌み嫌います。

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ヒンドゥー教|インドの宗教,多神教,土着宗教,バラモン教

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で、その後はヒンドゥー教がインドの民族宗教として定着していき、様々な宗教が生まれた現代でも、多くのインド人はヒンドゥー教を信仰しているのです! ヒンドゥー教の信仰対象 ヒンドゥー教は、神様がいっぱいいる「多神教」の宗教です。 そう、神様がいっぱいいるのです。 というか「無限にいる」と言われています。 その中でも、重要度トップ3の神様が、• ブラフマー(この世を創った神)• ヴィシュヌ(この世を維持する神)• シヴァ(この世を破壊する神) の3名様でございます。 この中でも特に、ヴィシュヌさんとシヴァさんは、数あるヒンドゥーの神様の中でも、ダントツの人気トップ2です! ブラフマーさんは、顔がいっぱいある神様。 ジャーティ ジャーティは「職業」や「血縁」を表す集団です。 例えば「大工さん」のジャーティに生まれたら、大人になったら大工さんになる、みたいな感じです。 ジャーティの種類は、何千とある、と言われています。 で、このヴァルナとジャーティからなるカースト制度は、長らくインドの発展を支えてきました。 「生まれたと同時に今後の人生の役割がきまる」なんて今考えると理不尽極まりないですが、個人の選択肢が絞れられることにより、支配者層が効率的に国民をコントロールできたのです。 ただ、もはや現代はそんな時代ではないので、表立った「身分制度」はほぼ存在しないですが、 やはりまだまだ「人の心の中」レベルや、地方の田舎などではカーストの名残も多く見られるそうです。 ヒンドゥー教の特徴 それでは、ヒンドゥーの考え方やルールなどをざっくりと見ていきましょう! 仏教とヒンドゥー教は兄弟関係! ヒンドゥー教の基本概念のひとつに 「人は死んでも生まれ変わる。 今の人生で良い行いを行えばいい身分で生まれ変わるし、悪いことばっかりすると、悪い身分に生まれ変わる」というものがあります。 いわゆる 「輪廻転生」ってやつですね! 実はこの輪廻転生、仏教のベースのアイデアでもありますが、仏教のこれは、もともとヒンドゥー教(バラモン教)から来ているのです。 その他でも、ヒンドゥー教でも「ブッダ」が出てきたります。 ヒンドゥー教のブッダは悪いやつですが・・・ このように、ヒンドゥー教と仏教は元々同じ「バラモン教」の影響を受けて生まれた宗教の為、兄弟みたいな関係なんです! ヨーガで解脱! 仏教でもヒンドゥー教でも、「輪廻転生」のアイデアを持つ宗教は 「解脱」が目指すべき目標でもあります。 これは「死んで生まれ変わる、という繰り返しはよろしくないものなので、 そのループから抜け出し、さっさと天国へ行こう!」という考えです。 この「ループから脱出する」ことが「解脱」ですね。 ヒンドゥー教では「モクーシャ」と言います。 ミステリアスな哲学、ウパニシャッド 上でお話しした、ヒンドゥー教の聖典である「ヴェーダ」の一部で、ヒンドゥーにおける哲学的な話しもまとめた部分を「ウパニシャッド」と呼びます。 このウパニシャッド、「この世とはなんぞや」や「人生とはなんぞや」や「解脱とはなんぞや」などが書いてあるのですが、なかなかミステリアスなものなのです。 例えば、ヒンドゥーの研究者・山崎元一さんの言葉をお借りしてお話しすると、 「宇宙の根源であるブラフマン(梵)と人間の本質であるアートマン(我)とを考え、この両者が究極的に同一であることを認識すること(梵我一如)が真理の把握であり、その真理を知覚することによって輪廻の業、すなわち一切の苦悩を逃れて解脱に達することができると考えている。 これは世界最古の深い哲学的思索としてよく知られている。 」 らしいです。 うーん・・・私含めちょっと普通の日本人には理解するのが難しそうですね・・・笑 と、まあなんやらミステリアスな宗教ですね!ヒンドゥー教!ということにしときましょう! ということで、ヒンドゥー教はここまでにしましょう! というよりこのヒンドゥー教、調べれば調べるほどなんだかよくわかんなくなってきまして、最終的にどうまとめればいいのかわからなくなってきました・・・笑 んー!難しい!さすがインド! という形で今回はおわり! また別記事でお会いしましょう!チャオ!.

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そして また、つくられ、維持され、破壊される…この繰り返しなんだそうです。 インドで人気の神様といえば…? 地域によって、人気の神様が違うんだけど、 リシケシでは、シヴァ神が大人気!! ちなみに、インドでは ヴィシュヌ神とシヴァ神が、二大人気らしいです。 …いやね、最初わたしもこの事実を聞いたとき、思いましたよ。 「…えっ、ブラフマーは??」って。 だって、 彼が世界を創造したんですよ…!! これ、 一番大事な仕事じゃない!? もっと評価されても良くない!!? …ところがどっこい、 暴れまわってるシヴァさんの方が、人気なんですからね! そりゃ奥さんに、ふんずけられますよ、シヴァさん…。 マジ怖い。 なんで、こんなの嫁にもらっちゃったかね…? 実は、このシヴァさん、暴れまわるだけじゃなくて、 病気を治してくれたり、愛妻家だったりもするんだって。 その ギャップに、みんな惹かれるちゃうのな。 ギャップのある人って、女子にモテるもんね。 sponsored link 日本の神様とインドの神様の共通点 日本の神様の何人かも、 もとはインドの神様から来てるらしいです。 なぜインドには神様がたくさんいるのか? インドには他にも、たーくさん神様がいるんですけど、 なんでそんなに多いのかって言うと… ヒンズー教ってもともと それぞれの土地で信仰されていた神様を取り込んで、 信者を増やしていったからなんだって。 「あー、その神様?知ってる知ってるー。 それヴィシュヌ神の生まれ変わりだから~!」みたいな感じで。 横笛を吹けば、 どんな女性でもたちまち彼を好きになってしまう と言われているモテ神 「クリシュナ」も で書いた 「ラーマ」さんも みんな、 ヴィシュヌの生まれ変わりらしいです。 ちなみに、 ブッダさえも、 ヴィシュヌが変身した神様らしいよ。 …ヴィシュヌどんだけ変身するんだよ!? ガネーシャの知られざる生い立ち あ、いろんな神様の中でも、 日本で一番有名なのは、この子ですかね。 日本でも、 商売の神様としても知られてますよね。 ベストセラーの本にも登場してたしね。 が、しかし! 実は、彼、 もともとはちゃんとした人間だったのです。 …あ、人間っていうか神か。 でも、ゾウではなくて、 ごく普通の美少年だったんです。 なんで、こんなんになっちゃったかって言うと、 他でもない、 シヴァさんのせいですよ! まぁ、話せば長くなるんですが、 もともとね、この子、シヴァさんの奥さんである パールヴァティさんの体の垢(あか)からできてるんだって。 この時点で、 「えっ…!?」って感じなんですけど、 ま、インドの神話は基本ツッコミどころ満載なので、 ここはスルーしていきましょう。 で、ある日シヴァさんが留守にしてる時に、 パールヴァティさんが体をこすって出た垢から 一人の美少年を作りだしたんだそう。 これが、息子のガネーシャ君なわけですが、彼女は早速、 「わたしがお風呂入ってる間、見張ってて。 誰も中に入れたらダメよ!」 と命令して、ガネーシャ君を外に立たせといたんだって。 で、しばらくして、 旦那のシヴァ様が家に帰ってきたわけですよ。 そしたら、 見たことない美少年が門番してて 中に入れてくれないじゃないですか!? 「…なんじゃ、コイツ!!!」 ぶち切れたシヴァさんは、 彼の首をはねちゃいました。 なんたって、暴れん坊さんですからね。 そんな外の騒ぎを聞きつけて、 妻のパールヴァティが出てきたところ、 …な、なんと! かわいい息子が殺されてるじゃーあーりませんか!! パールヴァティぶち切れ。 「何してくれんじゃ、オラァ~!!!」 もう 平謝りするしかないシヴァさま。 で、ちょうどそこに、 一匹のゾウさんが通りかかったので、 シヴァ様は、その ゾウの首を切って、息子につけてあげたんだとさ。 めでたし、めでたし。

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