大豆 イソフラボン 摂り すぎる と。 イソフラボン摂りすぎの副作用!摂取量を守らないとどうなる?

豆乳や大豆製品の摂りすぎはダイエットに悪影響?大豆イソフラボンの過剰摂取に注意しよう

大豆 イソフラボン 摂り すぎる と

しかし、この尿酸は、一体何から作られているのでしょうか。 尿酸は、プリン体から作られています。 多すぎていらなくなったプリン体を体の外に出すために、「尿酸」という形に変えているのです。 プリン体は、遺伝情報が書き込まれているDNAやRNAの材料ですが、食品から多く摂りすぎると、尿酸に変えて体の外に出そうとします。 ところが、プリン体が多すぎると尿酸に変えても、外に出しきれず、体の中に残ってしまいます。 この状態になると、高尿酸血症になってしまいます。 高尿酸血症を放っておくと、いずれ痛風になる可能性が高くなります。 プリン体をたくさん含んでいる食品をたくさん食べなければ良いのですが、大豆製品はプリン体をどのくらい含んでいるのでしょうか。 プリン体を多く含む食品である高プリン食は、レバーや乾物などです。 代表的なのは、鶏レバー、イワシ、白子、エビなどですが、これらは100g中にプリン体を200mg以上含む食品です。 日本痛風・核酸代謝学会の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の基準では、100g当たりのプリン体が50mg以下の場合は、プリン体が「極めて少ない」と判断されます。 また、食品100g当たりのプリン体が50~100mgもプリン体が「少ない」として分類されますが、大豆製品の大体はこれらの基準に当てはまります。 豆腐に関しては、100g中のプリン体は50mg以下なので、プリン体の多い食品ではありません。 納豆も、100g中のプリン体は110mgくらいのなので、高プリン食には当てはまりませんし、豆乳やおからも100g中のプリン体は50mg以下です。 乾燥した大豆のみ多少プリン体は高くなりますが、100g中のプリン体は170mg程度ですので高プリン食ではありません。 大豆製品を過剰に食べて痛風になるとすると、1日にかなりの量を食べることになりますので、納豆1パックや冷ややっこを食べる程度なら、痛風になるとは考えにくいです。 乾燥大豆は、大豆製品の中でもややプリン体が高めなので、これはあまり食べない方が無難かと思います。 適量なら、大豆製品は尿をアルカリにする作用がある代表的な食品なので、痛風予防には良いものです。 尿をアルカリにすると、尿酸の排泄を助けてくれますので、大豆製品は、積極的に摂りたい食品のひとつです。

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納豆、豆腐などの大豆製品を食べすぎると痛風になりやすいの?

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大豆イソフラボンは摂りすぎると健康に影響を与える!? 健康に良いイメージのある大豆イソフラボンですが、摂取量が多すぎると健康被害を受ける可能性はあるのでしょうか? ここではまず、日本人の大豆イソフラボンの摂取量の傾向と、摂りすぎてしまった場合に考えられる健康被害などについて、ご説明していきます。 日本人は欧米人に比べて大豆イソフラボンの摂取量が多い 平成14年の調査によると、15歳以上の日本人の平均的な大豆イソフラボン摂取量は1日あたり18mgで、これは食の欧米化が叫ばれる近年でも、ほとんど変わっていません。 日本人を含むアジア系の人は、大豆を原料とした調味料や加工食品が生活の中に根付いているため、欧米の人に比べて大豆イソフラボンの摂取量が多いと言われています。 大豆イソフラボンはどうして摂りすぎてはいけないの? 大豆イソフラボンは、身体にとって必須の栄養成分というわけではないため、過剰摂取すると健康を害する可能性も指摘されています。 どんなに良い効果・効能のあるものも、摂りすぎは良くありません。 適量の摂取が最も効果的ですので、特定の栄養成分ばかり摂りすぎないよう注意してください。 摂りすぎによる健康への影響とは? 大豆イソフラボンの構造は、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」に似ています。 このため、大豆イソフラボンを摂りすぎると、女性ホルモン過多のような状態になり、乳癌発症のリスクが高くなる可能性が報告されています。 「大豆食品を食べないほうが良い」ということはない 大豆には、イソフラボンの他にも植物性タンパク質やカルシウムなど、健康に良い栄養成分が豊富に含まれています。 また、まったく大豆食品を摂らないよりも、適量の大豆食品を継続的に摂取する方が健康に良いというデータも報告されています。 1つの食品・食材だけを偏って摂取するのではなく、味噌や醤油、豆腐、納豆などを、毎日バランスよく適量食べるように心がけると良いでしょう。 大豆イソフラボンとは? そもそも大豆イソフラボンは、主に大豆の胚芽(芽になる部分)に多く含まれる栄養成分の名前で、大豆の味として「えぐみ」を感じさせる原因でもあります。 植物に含まれるポリフェノールの一種「フラボノイド」に属し、大豆やクローバーなどマメ科の植物の他、葛(くず)の根にも含まれています。 また、大豆イソフラボンには糖と結合した「配糖体」と、糖と結合していない「非配糖体」があり、それぞれ以下の6種類に分けられています。 ・大豆イソフラボンのうち「配糖体」の3種類・・・ゲニスチン、ダイジン、グリシチン ・大豆イソフラボンのうち「非配糖体」の3種類・・・ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテイン 大豆イソフラボンにはどのような効果があるの? ここからは、大豆イソフラボンを積極的に摂取することで得られる効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。 女性特有の症状の緩和 前述したように、大豆イソフラボンの構造はエストロゲンという女性ホルモンに酷似しているため、摂取すると身体に対して女性ホルモンと似た作用を起こします。 このため、大豆イソフラボンを摂取すると、ホルモンバランスや女性ホルモンの不足による女性特有の身体の不調、症状の緩和に効果的と考えられています。 具体的には、ホルモンバランスの乱れが原因のイライラ、ほてり、むくみ、頭痛、肌荒れ、月経前症候群(PMS)などの症状改善効果が期待できます。 骨粗しょう症リスクの低減 大豆イソフラボンには骨からカルシウムが溶け出すのを抑える作用があるため、丈夫な骨の形成・維持に貢献してくれる栄養成分でもあります。 このため、加齢や栄養不足による骨密度の低下や、骨粗しょう症の発症リスクの低減に効果的です。 生活習慣病の改善 大豆イソフラボンには、血管内の細胞に働きかけることで血流を整える効果が、イソフラボンに含まれる非配糖体ゲニステインには、血管の機能を良くする働きがあるとされます。 このため、近年では、大豆イソフラボンの摂取が高血圧や動脈硬化などの血管疾患や、心疾患などに代表される生活習慣病の改善にも役立つのではないか、とも期待されているのです。 大豆イソフラボンはどんな食品に含まれているの? 大豆イソフラボンは、大豆を加工して作られる大豆食品に豊富に含まれています。 大豆イソフラボンを豊富に含む代表的な加工食品としては、豆乳、豆腐、納豆、きな粉、おからなどの他、味噌や醤油などの調味料も挙げられます。 これらのうち、豆乳、豆腐、納豆のイソフラボン含有量の目安は、以下の通りです。 ・ 豆乳…100gあたり、約24. 8mg ・ 豆腐…150g(半丁)あたり、約30mg ・ 納豆…1パック(50g)あたり、約36mg 大豆イソフラボンの適切な摂取量とは? 適量を摂取することでさまざまな健康への効果・効能を得られる大豆イソフラボンですが、具体的にはどのくらいの量を摂取するのが良いのでしょうか。 ここからは、大豆イソフラボンの適切な摂取量と摂取するうえでのポイントについて、食品から摂取する場合、サプリメントから摂取する場合に分けてご紹介します。 食品の摂取量の目安 大豆食品から摂取する場合、食品ごとに含まれるイソフラボンの量にかなりのばらつきがあるため、一概に何をどのくらい食べるべき、という目安を示すことはできません。 ただし、食品安全委員会の「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」によると、「大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限値は70〜75mg」とする考え方を示しています。 1日のイソフラボン摂取量がこの上限目安を上回ったからといって、直ちに健康被害を発症することはありませんが、この値と各食品に含まれるイソフラボン含有量を目安に、1日の摂取量を調整すると良いでしょう。 サプリメントからの摂取量の目安 食品安全委員会は、食事とは別に大豆イソフラボンを強化、または濃縮したサプリメント等で継続的に大豆イソフラボンを補いたい場合には、1日あたりの上限目安量は30mgの範囲に収めるのが適切との考えを示しています。 なお、この上限目安は「この量を毎日欠かさず長時間摂取する場合の平均値としての上限」ですので、一時的に摂取量が30㎎を超えたからと言って、直ちに健康被害はありません。 ただ、大豆イソフラボンを濃縮・強化したサプリメントは、少量でも1日当たりの目安摂取量30mgを超えやすいので、摂取量をコントロールしたい人は、サプリメントからではなく食品からの摂取をおすすめします。 大豆イソフラボンを摂取する上でのポイント これまで述べてきたように、大豆イソフラボンばかりを偏って摂取しても、劇的な健康への効果・効能が得られるわけではありません。 大豆食品やイソフラボンなど、1つの食品・栄養成分に偏ることのないよう、バランスの良い食生活を心がけ、食事として他の栄養成分とともに摂取するのが良いでしょう。 なお、食事バランスガイドによると、タンパク質豊富な大豆食品は「主菜」に分類されるため、肉・魚・卵料理とあわせて1日3皿までが適切な摂取量とされています。 おわりに:健康のために適量を継続的に摂取しよう 日本人にとって身近な大豆・大豆食品から摂取できる「大豆イソフラボン」は、適量を摂取すればさまざまな効果を得られる、健康に良い成分です。 ただし、摂りすぎると健康を害する可能性があるのも事実です。 大豆イソフラボンの適切な摂取量を知り、バランスの良い食生活のなかで毎日少しずつ摂取してくださいね。

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大豆や豆腐の食べ過ぎに注意!その理由と大豆イソフラボンの上手な摂り方

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大豆イソフラボンとは?~基本情報~ まず、大豆イソフラボンの基本的な情報をご説明しておきたいと思います。 大豆イソフラボンとはどんなもの? 「大豆イソフラボン」とは、主に大豆の胚芽に多く含まれるフラボノイドの一種です。 大豆イソフラボンは、大豆の「えぐみ」の原因物質として知られてきました。 イソフラボンは、大豆をはじめ、葛(くず)(主に根の部分)、クローバーなどのマメ科の植物に多く含まれています。 ここで、「フラボノイド」とは、植物に広く含まれるポリフェノール成分の大分類の一つをいいます。 イソフラボンのほか、カテキン、アントシアニン、ケルセチン、ルチンなどがフラボノイドに属します。 大豆イソフラボンの多くは、糖と結合した大豆イソフラボン配糖体として存在します。 なお、「配糖体」とは、糖の一定部分の水酸基(-OH)と糖でない部分(アグリコン)が脱水縮合(H2O(水)が抜けて結合)した構造を有する化合物の総称をいいます。 大豆イソフラボンの種類 大豆イソフラボンには、ゲニスチン、ダイジン、グリシチンの3種類の配糖体と、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインの3種類の非配糖体(大豆イソフラボンアグリコン)など、12の成分があります。 大豆中には、イソフラボンが0. 1~0. ゲニスチンとダイジンは、大豆イソフラボンの半分を占めます。 先にご説明しましたとおり、大豆イソフラボンは、主に配糖体として存在しますが、糖部分が分離したものはアグリコンといい、味噌、納豆などの伝統的な大豆発酵食品中に含まれています。 人間が摂取した大豆イソフラボン配糖体は、腸内細菌の作用などにより、大豆イソフラボンアグリコンとなり、腸管から吸収されます。 煮豆の表面からも発見 ある食品メーカーでは、大豆の煮豆を購入した消費者から、「豆の表面に白い斑点ができている」というクレームが寄せられました。 メーカーの研究者がこの白い斑点を調べたところ、大豆製品を扱っている業者にとって頭の痛い厄介者である、「えぐみ」の成分だったらしいのです。 さらに、その正体を明らかにしようと追求した結果、白い斑点がイソフラボンであることを突き止めました。 このようなクレームを受け、現在では、「まれに豆の表面にできる白い斑点は、大豆の成分が溶けてできたものです。 品質に影響はありませんので、ご安心ください」というような表示がみられることが多くなりました。 大豆イソフラボン研究の歴史 大豆イソフラボンの存在自体は、1930年代には知られていましたが、その構造や健康効果の研究・応用については、1990年代から世界中の注目を受けて急速に進歩してきました。 アメリカ国立ガン研究所 NCI; National Cancer Institute が中心になって1990年から進められている、食品と食品成分の抗ガン効果研究「デザイナーズ・フード・プログラム」でも、最有力食品として、大豆をはじめ、にんにく、生姜、セロリーなど、色や香り、辛味が強いものや、食物繊維を多く含む野菜がリストアップされています。 この中でも、最も注目されたのが大豆イソフラボンであり、世界的に活発な研究が行われるきっかけとなりました。 これによって、世界の研究者が競って大豆イソフラボンの健康効果の解明に取り組み、現在も、毎年多数の研究報告がされています。 大豆イソフラボンが注目されている理由 では、大豆イソフラボンが注目されているのはなぜでしょうか。 世界有数の長寿国である日本では、乳ガン、前立腺ガンなどの発生率が低いことが注目され、その関連する要因として、食事の特徴が挙げられています。 その中で、日常的に摂取されている大豆食品(豆腐、納豆、味噌など)については、低脂肪であり、植物性タンパク質、カルシウムなどの栄養素に富む食品として、日本人の食事の健康的な要因となっていると考えられてきました。 このような経緯から、大豆食品中に含まれている成分として、大豆タンパク質などとともに、大豆イソフラボンが注目を浴びていると考えられます。 大豆イソフラボンの働き 大豆イソフラボンは、その化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)に似ているため、植物エストロゲンの一つといわれ、女性ホルモンのような作用があります。 大豆イソフラボンは、女性ホルモンの受容体である体内のエストロゲン受容体に結合することによって作用します。 なお、「受容体」とは、細胞に存在し、ホルモンなどの生理活性物質を認識して、その作用を伝えるタンパク質のことをいいます。 大豆イソフラボンは、配糖体の形態ではエストロゲン受容体に結合しませんが、体内で大豆イソフラボンアグリコンに変化して、エストロゲン受容体に結合し、エストロゲンに似た作用を表します。 この作用により、大豆イソフラボンは、骨粗しょう症(骨粗鬆症)の予防、更年期障害の軽減などに有用といわれています。 大豆イソフラボンの女性ホルモンに似た作用についてもう少し詳しく… 先の節では、大豆イソフラボンに女性ホルモンに似た作用があることをご説明してきました。 この作用には、エストロゲンを補う作用(エストロゲン作用)と、エストロゲンの分泌量を抑える作用(抗エストロゲン作用)の両方があることが分かっています。 更年期障害や閉経後の骨粗しょう症など、エストロゲンの低下による病気では、大豆イソフラボンがエストロゲン受容体に結合し、不足しているエストロゲンを補います(エストロゲン作用)。 これに対して、過剰のエストロゲンを原因とする病気では、大豆イソフラボンがエストロゲン受容体に結合して抑制的に作用し、エストロゲンの分泌量を抑えるため、病状の改善が期待できます(抗エストロゲン作用)。 したがいまして、イソフラボンには、エストロゲンの過不足を調整する効果があります。 大豆イソフラボンは、どのような食品にどのくらい含まれているの? 大豆イソフラボンは、大豆を原料とする食品のほとんどに含まれていますが、原料の大豆の種類、加工方法などによって、その含有量は異なります。 例えば、きな粉には100g当たり約266 mg、納豆には100g当たり約73. 5 mg、味噌には100g当たり約50 mg、油揚げ類には100g当たり約39 mg、豆腐には100g当たり約20 mg、豆乳には100g当たり約25 mg、おからには100g当たり約10. 5 mgの大豆イソフラボンが含まれています(いずれも、大豆イソフラボンアグリコンを基準としています。 これらのうち、きな粉の大豆イソフラボンの含有量が多いことが分かります。 きな粉は、大豆を炒ってから皮をむき、ひいて粉状にしたものです。 きな粉は、その製造工程において大豆イソフラボンの損失が少なく、大豆イソフラボンを効率良く摂取することができる食品です。 実は意外に取られていないイソフラボン 大豆食品は、日本では日常的に摂取されており、また、1975~2002年の国民栄養調査結果によると、大豆食品の1日当たりの摂取量は、63. 2~70. 2gの範囲で推移しており、大豆食品からのイソフラボンの摂取量に大きな変化はないものと考えられます。 このことから、大豆イソフラボンを食事以外で特に補充する必要はないとも考えられます。 しかし、日本での調査によれば、女子大生250名の尿を測定した結果、尿中イソフラボン量は平均10マイクロモルであったことが報告されています。 この値から推計されるイソフラボン摂取量は、1日12~13 mgとなります。 これは、大豆を週に1~2回も食べていないことがうかがえる結果であり、彼女たちの食生活は、「大豆を全く食べなくなったブラジル日系人と同等のレベル」と心配されています。 さらに、東京と大阪の働き盛りの40歳代男女50名の尿検査の結果でも、約6割の人は10マイクロモル以下であり、イソフラボンを1日12~13 mgしか取れていないことが分かっています。 大豆イソフラボンの腸内細菌による代謝物「エクオール」も注目成分 大豆イソフラボンは、体内に摂取されると、腸内細菌によって代謝され、「エクオール」(「エコール」ともいいます。 )という物質に変換されることが知られています。 近年、このエクオールが、強力なエストロゲン作用を有することが分かっています。 エクオールは、高機能イソフラボン代謝物として注目され、更年期障害や骨粗しょう症の予防に対する効果が期待されています。 このようなエクオールの生産能力の個人差は、エクオールの生産に関与する腸内細菌叢(腸内フローラ)の違いが原因と考えられています。 このため、腸内でエクオールの生産能力を高める機能性食品、腸内で大豆イソフラボンの代謝を改善する食品などの開発が期待されています。 大豆イソフラボンの8つの効果効能 次に、大豆イソフラボンの代表的な効果についてご説明します。 更年期障害の症状を緩和する効果 女性ホルモンは、肌のハリや髪の毛の潤いを保つなど、女性の美容と健康をサポートしています。 しかし、女性ホルモンの分泌量は、40~50歳代(閉経前後)にかけて、卵巣の機能が衰え、急激に減少します。 ホルモンのバランスが崩れることで、「更年期障害」と呼ばれる、さまざまな不調が表れます。 この更年期障害の主な症状としては、顔のほてりやのぼせ、発汗、肩こり、頭痛、耳鳴りなどの身体的な不調とともに、イライラ、不安、憂鬱などの精神的な不調が挙げられます。 更年期の日本人女性58名に、大豆イソフラボンを1日40 mg、4週間摂取させたところ、更年期障害の症状であるほてりが緩和され、高血圧患者での収縮期および拡張期血圧が有意に低下しました。 この結果から、大豆イソフラボンに更年期障害の症状を緩和する効果があることが示唆されました。 抗酸化効果 大豆イソフラボンの一つであるゲニステインは、強力な抗酸化活性を有することが分かっています。 具体的には、ゲニステインは、体内で発生した活性酸素を中和し、過酸化脂質の発生を抑制します。 活性酸素は、大気中に含まれる酸素分子が、酸化させる力の高い化合物に変化したものです。 活性酸素には、体内に侵入したウイルスや細菌を排除する働きがありますが、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、生活習慣病、老化などの引き金になります。 また、動物実験では、ゲニステインがSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)活性を上げることも示されています。 なお、SODとは、体内に存在する抗酸化作用を有する酵素の1種であり、体内で過剰となった活性酸素を除去します。 ガン予防効果 欧米に比べてアジア諸国では大豆の消費量が多いことが知られています。 欧米に比べてアジア諸国の女性の方が、乳ガンを発症する割合が低いという調査結果から、大豆イソフラボンには、乳ガンの予防効果があると考えられています。 また、日本人男性400名を対象とした研究では、食事からの大豆イソフラボンの摂取が多い人ほど前立腺ガンの発症率が低いことが報告されています。 さらに、これまでの研究では、ゲニステインによる抗ガン作用について、いくつかのメカニズムが示されています。 具体的には、ガン細胞のアポトーシス(細胞死)の誘導、ガン細胞の栄養供給に必要な血管新生の抑制などです。 なお、「血管新生」とは、組織の維持や増殖に必要な栄養や酸素を得るために、既存の血管から新しい血管をつくられることをいいます。 ガン細胞は自ら、血管を増やす増殖因子を分泌して、血管を新生しています。 糖尿病改善効果 大豆イソフラボンは、II型糖尿病に対しても有効性が示唆されています。 糖尿病は、血糖を下げるインスリンが不足することにより、持続的に高血糖がみられる慢性の病気であり、日本でも多くの患者がいます。 II型糖尿病は、日本人の糖尿病の大部分を占め、食べ過ぎ、運動不足、肥満、喫煙など、生活習慣や加齢が大きく関与し、中年以降の比較的高齢の肥満者に発症しやすい病気です。 これまでの研究報告では、II型糖尿病である閉経後の女性が、大豆タンパク30gと大豆イソフラボン132 mgを含む製剤を用いて治療したところ、12週間で、空腹時血糖、LDLコレステロール値、インスリン耐性が改善したとのことです。 生活習慣病の予防・改善効果 動物性脂肪を多く含む食品を取りすぎると、血液中のコレステロールが増加します。 コレステロールが増加すると、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こす可能性があります。 大豆イソフラボンは、先にご説明しましたように、抗酸化効果によって過酸化脂質の発生を抑制したり、LDL(悪玉)コレステロールの酸化抑制効果によって動脈硬化を予防したりすることができます。 また、大豆イソフラボンや大豆タンパク質、大豆の食物繊維などが共同して働くことによっても、コレステロール値を下げる効果があることが分かっています。 そして、世界各国の食習慣を調査し、尿中イソフラボン量と男性の虚血性心疾患死亡率を分析したところ、尿中イソフラボンが多い国の男性ほど、虚血性心疾患死亡率が低いことが分かりました。 尿中イソフラボンが多いほど虚血性心疾患の危険性が低いことから、大豆イソフラボンを摂取することの必要性が示唆されました。 骨粗しょう症予防効果 骨粗しょう症とは、骨密度の低下や骨質の劣化により、骨強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。 大豆イソフラボンの骨粗しょう症に対する効果も、数々の研究によって示されています。 例えば、66名の閉経後の女性を対象として、90 mgまたは56 mgの大豆イソフラボンを6か月間摂取させたところ、90 mg摂取させたグループの方が、骨のミネラル密度が増加しました。 また、30~40歳の更年期の日本人と中国人の女性に大豆イソフラボン50 mgを摂取させたところ、骨密度が上昇したことも報告されています。 美肌効果 女性が、肌にハリがなくなったり、しわやたるみが多くなったりして、肌が老化するのは、女性ホルモンの減少が原因の一つとして考えられます。 大豆イソフラボンは、このような肌の老化防止にも効果が期待できます。 目の下のたるみやしわが気になる30~40歳代後半の健康な日本人女性26名を2つのグループに分け、1つのグループに大豆イソフラボンを1日40 mg、3か月間摂取させたところ、大豆イソフラボンを摂取していないグループと比較して、肌の弾力の改善と、しわ面積の減少が確認されました。 また、この調査を行った女性の自覚症状などから、肌の明るさや保湿機能に関しても、大豆イソフラボンによる一定の効果が期待できると考えられます。 血流改善効果 血管は、身体の隅々まで張り巡らされています。 このため、血行が悪いと、冷え性や肩こり、頭痛や腰痛、肌のくすみや乾燥など、身体の広い範囲にわたって不調が表れます。 女性ホルモンの乱れが血行不良を招くともいわれています。 大豆イソフラボン80 mgを9名の人に摂取させたところ、摂取2時間後、全員に対して、血流が改善されるという結果が認められました。 この研究結果からも、美容と健康のために、大豆イソフラボンは有用な成分であることが分かります。 大豆イソフラボンの副作用などについて 副作用と健康被害について 大豆イソフラボンは通常の食物に由来する成分であり、問題となる副作用や健康被害については、これまで報告されていないようです。 大豆イソフラボン90 mgを2か月間経口摂取させた研究で安全性が示されています。 また、大豆を経口で1日60g(イソフラボンとして最大185 mg)4か月間摂取させた研究においても安全性が示されています。 なお、大豆アレルギーのある人についても、大豆イソフラボンをサプリメントとして取る場合、サプリメントにもアレルギーを起こす成分が含まれている可能性がありますので、避けた方がよいでしょう。 また、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、子宮内膜症、子宮筋腫などのホルモンに感受性が高い状態にある女性は、使用を避けた方がよいとされています。 複数の医薬品と相互作用を起こす可能性が考えられます。 過剰摂取した場合について 後で詳しく説明するように、大豆イソフラボンの1日摂取目安量の上限値は70~75 mgですが、2006年に発表された内閣府の食品安全委員会の報告書では、これを超えたからといって直ちに健康被害に結びつくというものではないとしています(詳細は、「」をご参照ください)。 また、同報告書では、妊婦、胎児、乳幼児、小児については、大豆イソフラボンを日常の食生活に上乗せして摂取することは、推奨されていません。 これまでの研究によれば、小児が、通常の食品に含まれている量の大豆イソフラボンを摂取する場合、おそらく安全とされています。 ただし、乳幼児や若年者は、大量摂取を避けた方がよいとされています。 また、妊婦や授乳婦についても、通常の食品に含まれている量を摂取する場合は、おそらく安全とされています。 ただし、上述しましたように、大豆イソフラボンにはエストロゲンに似た作用があり、胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、妊婦や授乳婦が大量に摂取することは避けた方がよいとされています。 サプリメントに含まれる大豆イソフラボンの種類による摂取上の留意点 大豆イソフラボンを含むサプリメントとしては、大豆イソフラボン配糖体を含む製品と、大豆イソフラボンアグリコンを主成分とする製品があります。 食物の多くに存在する構造である配糖体型と比べて、糖がとれた形のアグリコン型は、体内に吸収されやすく、大豆イソフラボンの血中濃度の上昇をもたらします。 配糖体型であれば、安全性は確立されていると考えられますが、アグリコン型の高用量、長期摂取による安全性は明らかではありません。 サプリメントを利用する際、通常の食品からの摂取に準じた量を配糖体型で取る場合には、問題はないと思われます。 大豆イソフラボンの適切な1日摂取目安量 適切な1日摂取目安量について 内閣府の食品安全委員会は、大豆イソフラボンの安全な1日摂取目安量の上限値として、70~75 mg(大豆イソフラボンアグリコン換算値)を設定しました。 この値は、日本での食経験と、ヒト臨床研究に基づくものです。 また、「特定保健用食品(トクホ)」としての大豆イソフラボンについては、1日当たりの摂取上限値を大豆イソフラボンアグリコン量換算で30 mgとしました。 通常の食事に由来する大豆イソフラボン量を考慮し、これに上乗せして、特定保健用食品を摂取しても安全な量が30 mgということです。 これは、食事以外の摂取上限値は30 mgということを意味します。 このことを根拠として、サプリメントからの摂取上限量も、大豆イソフラボンアグリコン量換算で1日当たり30 mgとされています。 1日摂取目安量についての留意点 内閣府の食品安全委員会の報告書では、上でご紹介しました、大豆イソフラボンアグリコンの1日摂取目安量の「70~75 mg」という値は、この量を毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値であること、また、大豆食品からの摂取量がこの上限値超えることにより、直ちに健康被害に結びつくというものではないことを強調しています。 また、上述の「70~75 mg」という値に対しては、科学的見地から、多くの専門家から疑問視する声も上がっています。 さらに、農林水産省のホームページでは、過激な報道に惑わされないように「(大豆イソフラボンの過剰を心配して)大豆食をやめると健康を損なう可能性がある」として注意を呼びかけています。 したがいまして、雑多な情報に神経質になって、大豆の摂取を控えようなどと考える必要はありません。 大豆には、先祖から受け継がれてきた長い食経験がありますので、安心して摂取したいものです。 食事で1日75 mg摂取するには 大豆イソフラボンの1日摂取目安量の上限値である「75 mg」に到達するには、どのような食事を取る必要があるのでしょうか。 平均的な測定値をもとに、以下に身近な食品を例示します。 ・納豆2パック(1パック45g) (大豆イソフラボン約71 mg) ・豆腐1丁 300g (大豆イソフラボン約80 mg) ・豆乳2パック(1パック200g) (大豆イソフラボン約82 mg) ・きな粉大さじ8杯(大さじ1杯で6g) (大豆イソフラボン約77 mg) 大豆イソフラボンは、一般に、1日当たり50 mg以上の摂取で効果が認められます。 食品として大豆製品からの摂取があるため、サプリメントとして大豆イソフラボンを摂取する場合は、食事内容によって増減することができます。 男性と女性で効果に違いは? 大豆イソフラボンは、女性ホルモンのような作用があり、更年期障害の症状を緩和する効果、美肌効果などがあるため、女性に必要な成分というイメージがありますが、高齢の男性に起こりやすい前立腺ガンの予防にも役立ちます。 前立腺ガンは、男性ホルモンの過剰な分泌が発生原因の一つと考えられています。 女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする大豆イソフラボンを摂取することによって、男性ホルモンを抑え、前立腺ガンを予防する効果が期待できます。 また、先にご紹介しましたように、日本人男性400名を対象とした研究では、食事からの大豆イソフラボンの摂取が多い人ほど前立腺がんの発症率が低いことが報告されています。 したがいまして、大豆イソフラボンは女性だけではなく、男性に対しても効果を示し、男女問わず必要な成分といえるでしょう。 大豆イソフラボンが関与成分の機能性表示食品10個 科学的根拠(エビデンス)に関する情報を届け出れば、企業の責任において効果をパッケージに表示することができる「機能性表示食品制度」がスタートしました。 この機能性表示食品のうち、「機能性関与成分」が「大豆イソフラボン」である10個を以下にご紹介します。 「表示しようとする機能性」に、大豆イソフラボンの効果が示されていますので注目です。 大豆イソフラボン子大豆もやし(株式会社サラダコスモ) 食品の区分:生鮮食品 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれます。 大豆イソフラボンは骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されています。 」 引用先: 2. メディボーン(株式会社東洋新薬) 食品の区分:その他加工 表示しようとする機能性:「本品には、大豆イソフラボン(アグリコンとして)が含まれるので、女性の骨の成分の維持に役立つ機能があります。 丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 3. 毎日の大豆イソフラボン(フジッコ株式会社) 食品の区分:サプリメント 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれます。 大豆イソフラボンには骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 4. 蒸し大豆(フジッコ株式会社) 食品の区分:その他加工 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれています。 大豆イソフラボンには骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 5. ベジフラボン(株式会社サラダコスモ) 食品の区分:生鮮食品 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれます。 大豆イソフラボンは骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されています。 」 引用先: 6. 健康骨々(協和薬品株式会社) 食品の区分:サプリメント 表示しようとする機能性:「本品には「大豆イソフラボン」が含まれます。 大豆イソフラボンには、骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 7. おいしい蒸し豆 蒸し黒豆(株式会社小倉屋柳本) 食品の区分:その他加工 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれています。 大豆イソフラボンには成人女性の骨の成分維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は骨を丈夫に維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 8. おいしい蒸し豆 蒸し大豆(株式会社小倉屋柳本) 食品の区分:その他加工 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれています。 大豆イソフラボンには成人女性の骨の成分維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は骨を丈夫に維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 9. 丈夫なコツ(株式会社銀座・トマト) 食品の区分:サプリメント 表示しようとする機能性:「本品には、大豆イソフラボン(アグリコンとして)が含まれます。 大豆イソフラボン(アグリコンとして)には、女性の骨の成分の維持に役立つ機能があることが報告されています。 丈夫な骨を維持したい方に適した食品です。 」 引用先: 10. おいしい蒸し豆 蒸しサラダ豆(株式会社小倉屋柳本) 食品の区分:その他加工 表示しようとする機能性:「本品には大豆イソフラボンが含まれています。 大豆イソフラボンには成人女性の骨の成分維持に役立つ機能があることが報告されています。 本品は骨を丈夫に維持したい方に適した食品です。 」 引用先: まとめ 大豆は、日本人の食生活を古くから支えてきたなじみのある食物です。 先祖から受け継がれてきた長い食経験があり、日本人の健康維持にも貢献してきました。 また、これまで、大豆食による安全性について問題が提起されたことはありません。 大豆には、さまざまな成分が含まれていますが、その中でも、大豆イソフラボンは注目されている成分です。 日本人には大豆はなじみがあるので、大豆イソフラボンは十分取れていると考えがちですが、今回触れましたように、女子大生や、働き盛りとして活躍するビジネスパーソンは、大豆イソフラボンの1日当たりの摂取量が、大豆を食べない外国人並みであるという調査結果も出ています。 取れているようで、実際は取れていない可能性があります。 また、生活習慣病の予防や改善を目的とする場合、短期間では効果が期待できませんので、継続して利用する必要があります。 食事、そして、必要に応じて、サプリメントや健康食品で大豆イソフラボンを取り、健康維持に努めていきましょう。

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